愛さずにはいられない・大野一雄と小林東
こんにちは。天海和美です。
親愛なる釧路の伝説のジャズ喫茶「ジスイズ」のマスター小林 東さんに感謝を込めて。
みなさんとその素晴らしい体験を共有できたらと思います。
私が2012年の1月頃に体験した記事をリライトしました。
その時の初々しい感動をそのままみなさんと共有したいからです。
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今日、素敵なお話を聞きました。というか、出会ったと言ったら良いのか?
大野一雄氏という舞踏家のお話しです。(大野一雄さんは世界的な舞踏家として著名な方)
大野一雄さんが103歳の誕生日に撮影された録画を見せてもらいました。
いつも行っている喫茶店のマスターが大野さんの誕生日にご自宅へ行った時の映像でした。
103歳の大野一雄さんはもうベッドで横たわって起きることも出来ない、呼吸をするのもやっとといった状態でした。
でも、ベッドで寝ているだけでもなんだかアートに見えました。
その日、隣室で息子さんがNHKの撮影が行われていて、エルビス・プレスリーの「愛さずにはいられない」という曲が流れてきました。
小林東さんはは大野氏の手を取ってその曲に合わせて、二人で手と手を合わせて手だけでダンスしている姿が映像として収められていました。
小林さんは後ろで録画されていることには気が付かずにいたそうです。(録画していたのも長年大野一雄さんを撮り続けている著名な写真家でした)
大野さんと小林さんのその手のアップを写しているのですが、もう話すことも出来ない息も絶え絶えの大野一雄氏が手を通してマスターに語りかけているのを見ました。
そしてプレスリーの歌とその手の表現がぴったりだったんです。
大野氏は手を通して小林さんにに伝えたかったんだと思います。
Take my hand, take my whole life too
But I can’t help falling in love with you
この歌詞をプレスリーが歌っている時、大野氏の手から
「僕の手を取って、、、、。
僕の人生を受け止めて一番理解してくれたのは、君だよ。
人生で君に出会えたことは喜びだ。
本当にありがとう。君のことを愛さずにはいられないよ。
君は世界で一番の理解者だよ。」と言っているのが心に伝わってきました。
大野一雄氏は世界的な舞踏家として有名な方です。
こんな高齢になっても表現者として伝えられるんだ、、、、と思いました。
というか、、、、亡くなる半年前だったのですが、最後に小林さんに想いを伝えたかったのでしょう。
私はこの2人の手と手から伝わる無条件の愛を感じて、涙が出ました。
男性とか女性とかを超えた根源的な愛を感じました。
心と心というよりも魂と魂が折り重なって融合して、一つになっているかのようでした。
言葉にうまく表現するのは難しいけど。
ただそこに愛がありました。
見ているだけで癒されて涙が溢れました。
小林さんも涙が溢れていました。
私も一緒に側にいたかのように同じ体験を共有したかのように感じました。
人生において、こういう出会いって「奇跡」に近いと思います。
映像を見た後、小林さんに「この時、何を感じましたか?」って聞いたら、私の感じたこととほぼ同じでした。(照れているのか、謙虚に語ってくださいました)
やっぱりそうだったんだな~~って。
とっても感銘を受けてました。
そしてプレスリーのこの曲、知らなかったのですが大好きになりました。
素敵な歌詞なのでぜひ聞いてみてくださいね。
CAN’T HELP FALLIN’ IN LOVE(愛さずにはいられない)
Wise men say only fools rush in
But I can’t help falling in love with you
Shall I stay, would it be a sin
If I can’t help falling in love with you
Like a river flows surely to the sea
Darling so it goes some things are meant to be
Take my hand, take my whole life too
Cause I can’t help falling in love with you
Cause I can’t help falling in love with you
賢い人達は言う
愚か者達だけがあわてて恋におちると
でも僕は君を好きにならずにいられない
思い留まるべきなのだろうか
罪なのだろうか
もし僕が君を好きにならずにいられないとしたら
海へと確実にそそぐ川のように
愛しい人よ、その様にそれは進んで行く
いくつかの物事はそうなる運命にあるんだよ
手を掴んでくれ
僕の人生すべても掴んでくれ
なぜなら僕は君を好きにならずにいられないから
なぜなら僕は君を好きにならずにいられないから
こちらの本はオススメです。