不思議な出会い・生きるためのものは全てはそこにあった
こんにちは。天海和美です。
今日は私が「森の子どもたちのマザーツリーになるプロジェクト」を始めてやろうと思ったキッカケについてお話ししたいと思います。
それはあの2011年に起きた東日本大震災の直後のことでした。
私は東京にいて仕事をしている時にあの大地震がきました。震源地から離れているにも関わらず東京も大きく揺れて家から2Km先で事務所が倒壊して怪我人が出たりしました。
東北の混乱で東京のそんなことは大きくニュースにはなりませんでしたが。
私たちは水を飲むにもペットボトルの水は買えず「放射能汚染された水道水」を飲むしかありませんでした。
それまで東京は便利で進化していて、何でもあると思って不自由したことはありませんでしたが、実はそうではありませんでした。
食べ物も水も東京では作られず、その周辺の県かはるか遠くから運んで来なければみんな生きてはいけないということを知りました。
そしてこの震災を体験したことで「もしかしたら明日死ぬかもしれない。」というのが現実的で身近に思えました。
いつかは死ぬだろうと思っていましたが「明日かも知れない」と思うと無駄なことが削ぎ落とされていく感じでした。
そんな震災直後に用事があって数日北海道に行きました。
その時心身共に傷ついてボロボロになっていたので、、、、時間を見つけて阿寒湖へ行きました。
この時は震災直後でもう自分でも何だかわからないほど疲れていたので阿寒湖の森で癒されたいと思いました。
それで私は阿寒湖の側の残雪の森の中を歩いたんです。
4月の始めなのに驚くほど雪が深くてまだ真冬みたいに感じました。
いつもは冬の阿寒湖に来ていていました。ワークショップを何度もやりました。
冬の森では木々が黙ってじ〜っと動かずに厳しい寒さと強い風や雪に耐えルために、ぴ〜んと気を張ったエネルギーを出しているので、私は冬の森が好きでした。
でも、早春の森を見たのはたぶんこの時が初めてだったと思います。
残雪の森の中を歩いていたら、木に引き込まれていく感じでした。とても静かで春はまだのように感じましたが。
森の中では木の根元から徐々に雪が溶け、それが小さな水の流れになって集まっていき、川に流れていくのを見ました。
その時、本当に心が震えました。
感動というよりもショックに近かったんです。(当時東京ではペットボトルの水は買えなかったから。)
え?水ってこうしてできているの?って思いました。教科書的な知識としては知っていましたが目の当たりにして本当に驚いたんです。
私たちが生きていく上で最も大切なものの元はすべてここ(森)にあるんだってわかりました。
それは”水や空気や食べ物だ、、、”って心底思いました。
そしてそれは私たちが生まれた瞬間から与えられていて、それは”全て自然の恵みだ”って思ったんです。
今まで知識として頭で理解はしていましたが、震災の混乱で真実を目の前に突きつけられたような感じでした。
森の木々は動かないで黙ってじ〜っとしてそこにいるのに、私たちの命に必要なものを与えてくれている。
なんて大切なことを、、、、と思いました。
私たちが生きるために必要なものは全て森から与えられていると感じました。
水、空気、食べ物(キノコ、山菜、木ノ実、海産物)、大地や海への栄養分、たくさんの生き物たちの生きる場、
気温の調節、住居や雑貨(木材や紙)、安らぎ、癒し、静けさ、、、、。
私たちは森によって生かされていると感じたし、森が無くなったら食べ物も水も無くなって異常気象になると。
だからこの森を守るということを自分のライフワークとしてやっていきたい!と強く思いました。
それから6年(震災が2011年)が過ぎ。ようやく森をつくれそうです。
昨朝は5時起きで釧路湿原に丹頂さんを見にお散歩に行ってきました。
丹頂さんたちが朝日の中の釧路湿原を飛翔する姿は本当に「サルルンカムイ」(アイヌ語で湿原の神)そのものでした。
こうして神様は姿を変えて目の前に現れてくださっているのだろうな、、、って思いました。
それから釧路湿原がゆっくりと流れるお気に入りの場所があるので行きました。
光が集まってきて、、、、、、目の前で美しい姿を見せてくれました。
ほら、、これは黄金龍、水辺になんどもその姿を表してくれました。
その後、森の妖精さん?が現れました。手にキラキラした粉を持っていてそれを振りかけて願いを叶えてくれるような、、、、、
ほら、ピーターパンのお話にティンカーベルって妖精がピキシーダストっていうキラキラを振りかけるでしょ?あれみたいな感じに見えて。
わ〜すごいな〜、どんなことが起きるんだろう?ってワクワクしました。
そしてその後、「森の子どもたちのマザーツリーになるプロジェクト」のことでお世話になっている役所の方たちや商工会議所の方々にご挨拶に行ってきました。
担当者の方たちに今回のプロジェクトの理念をお伝えして、皆さんが参加してくださる趣旨もお伝えしました。
村長さんや副村長さんにもご挨拶してきました。
私たちの理念や趣旨を聞いてみなさん、本当に驚かれていました。
というのは今回のプロジェクトに参加したいとお申し出てくださっている方々の意識の高さです。
私のところに申し込んでくださっている方たちはその時にご自分の思いを伝えてくださいました。
・地球のために何かしたいと思っていたけれど何をしていいのかわからなかったけど今回のプロジェクトに自分も参加して木を植えたい。
・森の子どもたちのマザーツリーになりたい。ずっと森を作りたいと思っていた。
・未来の子どもたちのために残ることをしたい。
・木を植えることで水の保全や丹頂の保護できる環境を作りたい。
・子どもに自分の植えた木を見せたい。子どもと一緒に木の成長を見続けたい。
・自分は結婚していないし子どももいないので木の子どもたちをたくさん育てたい。
などなどたくさんあります。
九州や関西、関東、東北、北海道内から飛行機に乗って会社を休んであるいは子どもを預けてみなさん手弁当できてくださいます。
無理やり強制させられたわけでもなく、参集させられたわけでもなく、ましてやお金をもらってくるのではなく自分の意志で自前で自分の力を出しにいらっしゃるのです。
もうその意識の高さにみなさん心底驚いていました。
今回現地に直接来られないという方も「別な形で参加させて欲しい。いけないけどせめて苗木を買う募金とかでもしたいです。」とおっしゃってくださる方々もたくさんいらっしゃいます。
本当に感謝でいっぱいです。
黄金龍を見た時に豊かさのエネルギーがたくさん入ってくるのを感じました。
ここに集まってマザーツリー、ファザーツリーになろうと来てくださる方々との関わりは、私にとって「本当の豊かさです」
いくらお金を積んでもこんな意識を持った純粋な方たちが集まってくれるというのは本当に凄いことだと思っています。
こんな人たちに出会えることそのものが人生の奇跡でもあります。私はそう感じます。
だってみなさん、地球を癒したい。地球のためになることをしたいと思っていらっしゃるのです。
森の精霊さんも出てきて喜んでいるみたいです。あ、タヌキでも会いました(笑)タヌキもお礼を言いに来たのかな、、、。
本当にすごいことになりそうな予感がしています、、、、、。
6月の「森の子どもたちのマザーツリーにんあるプロジェクトの日」がとっても楽しみです。