縄文の叡智・アイヌの言葉・自然と一体になる

こんにちは。天海 和美です。

春に目覚めたばかりの森の中は、ただそこにいるだけで心も体も魂も癒してくれる感覚だな、、、、と思います。本物の自然はね。

丹頂鶴の雛が孵って元気に歩き回っていました。こんな小さな雛を見たのは初めてです。

今しか会えない、丹頂さんですね、、、、。雛を見守る親の姿がなんともほほえましかったです。

どんな動物も子育てしている時って、優しいオーラに包まれているな、、、って思いました。

ここ数日の暖かさで釧路湿原周辺のウワミズサクラも咲き始めました。真っ白でとても清楚な感じです。

聖域へのトレッキングもしながら今回の「森の子どもたちのマザーツリーになるプロジェクト」では、山はただ木が生えていて森がある場所というのではなく「豊かな恵みを与えてくれる場所」というのを体験していただこうと思っています。

アイヌの古老が言っていたように「食べ物なんて畑に植えたりしなくても、森に行ってみな。食べれるものを探せばいくらだってあるんだから。森は食べ物の貯蔵庫なんだ。」という言葉通り、森の豊かさを味わっていただこうと思っています。

きっと私たちの祖先、縄文の時代は周り中が森に囲まれていて、森へ行けばいつでも美味しい食べ物が手に入って豊かに暮らしていたんだろうな、、、、って思います。

だから森の木を切ってわざわざ造成して畑にして食べ物を植えなくても本当はたくさんの山菜や木の実、キノコなど季節ごと身体に必要なものがそこにあったのだろうと思います。

これは山ウド。野生のウドなんて初めて発見しました!超嬉しい。まだ小さいけど食べてみることに。根っこは残して来年の為に。

じや~ん、立派なタラの芽です。

これも1本の木の一つだけ芽を採って後は残しておかないと木が枯れてしまうそうです。

ここごみもこれからが最盛期でもうわんさか群生していました。

そして戻ってから採りたての山菜をすぐにてんぷらやお浸しにしてくださいました。クレソンは生でハーブ塩で。

何とも言えない野生の味わい。こんなに美味しいのか!と感激しました。

野草も山菜も神様が作ったそのままです。遺伝子組み換えも品種改良も何も手を加えていないそのまま。

冬から春へと季節が変わり、冬に溜まった老廃物を外に出し、暑い季節に向かって身体を整えてくれるもの。

山菜や野草にはそういう人間にとって大切な要素をたくさん含んでいます。食べるとなんだか体の細胞が目覚めてくる感じです。

季節の自然の食べ物って大事です。

そしてそういうものは手つかずの森の中にあるのです。肥料も与えず、農薬も撒かず、雑草も取らない。

それでも自然の力って凄いのです。そうやって何万年も何千年も私たちの祖先はこの地球で豊かに暮らして来たのですよ。

それは食料でもあり、薬でもあり。私たちの祖先はそれで命を繋いできたからこうして今、私たちは生きているのです。

自然の中で調和し、感謝しながら食べ物を必要なだけ得ていた。余分なものを必要とせず、生かされていることに感謝して周りの人たちと分かち合って生きていたともうのです。

森の中にいるとふと、、、、そんな縄文の人々の叡智や暮らしと繋がるような気がします。

森の中の匂い、山菜の匂い、静けさの中の美しい野鳥の囀り、森を抜ける風が若葉を揺らし、頬をすり抜けていく感覚、、、。

そういったものを感じて、味わっていただきたいな、、、と思っています。春の森の中は予想以上に楽しかったです。

今日は丹頂鶴の親子、ギンキツネ、キタキツネ、ハイタカ、エゾシカの大群などいろいろな動物たちとも会いました。

森の子どもたちのマザーツリーになるプロジェクトは、あと数人お泊り可能です。参加ご希望の方は詳しくは下記をご覧くださいね。

森の子どもたちのマザーツリーになるプロジェクト