子どもたちに教えられたこと・森の子どもたちのマザーツリーになるPJ
こんにちは。天海 和美です。
森の子どもたちのマザーツリーになるプロジェクトが6月9日10日に渡り北海道の東にある鶴居村で行われました。
今年も全国からたくさんの方々に来ていただき無事に木を植えることができました。
今年は北海道に元々あるミズナラ(どんぐりの木)、エゾノコリンゴ、アカエゾマツの3種類を植えました。
いろんな木がたくさん混合して雑木林を作ることで多様性を生み出そうと言うものです。その土地の状態にあったものでなければなんでもいいと言うわけではなく。
日向が好きとか、日陰が好きとか、湿地は嫌いで乾燥しているところが好きとか、木にも色々な適地があります。
今回は釧路湿原に流れ込んでいる川の上流地域で、そこに森を作ることで水を土に保持して天然のダムとなり、川に泥が流れ込むのを防ぎ、豊かな土壌を育み水辺や海の生物に栄養をもたらしてくれる木たちです。
落葉樹はそのまま枯葉が土になったり、水生昆虫の餌になったり、川や海に栄養分を補給したりします。
針葉樹は天然の香気成分で癒しの香りを醸し出し、常緑なので冬でもCO2を吸収し酸素を作り出してくれます。そしてその実はリスや小鳥たちの冬の食糧源になります。
ミズナラはどんぐりの実を付けますからリスやヒグマの大切な食糧になります。どんぐりの実が少ないとヒグマは妊娠出来なかったり、子どもを育てることができないそうです。
栄養が無いと子どもを残すことは難しいそうです。もちろんリスも同じなんでしょうけど。
本当はくるみの木も植えたかったのですが苗が売り切れでありませんでした。これを植えるとリスさんやヒグマさんは喜ぶのになぁ。。。。
エゾノコリンゴは小さな実をつけるので小鳥さんやリスさんの食糧になります。いつか私も食べてみたい。
まずは鶴居村森林組合のM氏が植林の仕方をレクチャーしてくださいました。
皆さんとっても真剣な眼差しで聞いていました。子どもたちが今年はたくさん参加してくれて元気一杯でした。
ラブラブな新婚さんもたくさんの苗木を植えてくれました。森の子どもたちで早くも子だくさんです。
妊娠8ヶ月のママさんも大きなお腹を抱えて苗木をたくさん植えてくださいました。きっとお腹の赤ちゃんも喜んでいたでしょうね。
4歳のお嬢さんとママも東京から参加してくださいました。自然がとっても大好きで東京でも畑を探しているそうです。少しづつお野菜作っているそうですよ。都会でも出来ますよね。
3人のやんちゃな育ち盛りの男の子3人とママもたくさん苗木を植えてくれました。中学2年生の息子さんの方から今回のマザーツリープロジェクトに参加したいといってきたそうです。嬉しいですね。
ずっとね、、、小さな男の子が黙々と一人で穴を掘って苗木を植えている姿が、なんとも言えず、、、、、見惚れてしまうほどでした。苗木とそれほど変わらない背丈なのにこんな小さな体に力がいっぱい溢れていて。
大人に手伝ってもらわないでずっと離れて一人で穴を掘っているの。どんな大人になってくれるのかなぁ、、、、私が地球を去った後も木を大切にしてくれるんだろうなぁ、、、、。
とにかく子どもたちの活躍ぶりがすごかった。
なんだろう、、、、子どもだから、、、とかじゃなくて、、、、。
子どもたちってこんなに夢中になって頑張れるんだなぁ、、、って。
大人が思っているよりずっといろんな意味で力があるなぁ、、、って。
もっと子どもを信頼していいんじゃ無いかなぁ、、、世の中の大人たちは。子どもなんてまだわからないんだから、、、って世話焼き過ぎたり思い通り動かせようとして子どもの可能性を潰していないかなぁ、、、って。
大人はもっと子どもの力を見出して発揮できるように導くってことが大事なんじゃないかなぁ、、、って感じました。
というか、、、子どもたちの方が本当は森がどれだけ地球にとって大切なのか、わかっているんじゃないかな、、、。大人たちは経済優先ばかりで本当に大切なものは違うだろう!ってわかっていて、バカだなぁ、、、って思っているんじゃないかな、、、。
植えた苗木を見つめ指先でそっと触れる少年。 彼は何を思っているのでしょうか、、、、。声に出さないけど、、、少年は森の子どもとお話ししているように見えます。
今回の参加者で一番小さい子は3歳でしたけどちゃんとお手伝いしてやっていました。
その後も5キロ近くの森の中をトレッキングして、途中抱っこしたりもしていたけど小さいのになんて力があるんだろう、、、って思いました。
そして写真を撮りながら昨年から参加してくれている子どもたちがこの1年ですごく成長していて、それを見ていると写真を撮りながらなんだか泣きそうになるのを堪えました。
森の子どもたちも育っているけれど、それを植えている子どもたちもすごい成長しているんだ、、、、。
そんな姿を見ているだけで感動してしまう私でした。
森の子どもたちの植林を通して人間の子どもたちのパワーに教えられることだらけでした。
今年もたくさんの森の子どもたちを数カ所に散りばめて植えました。
みなさん充実の笑顔と達成感です。
謝辞:今年も鶴居村役場、森林組合のみなさんのご協力に感謝いたします。本当にありがとうございました。
*写真は私のものと他に写真家さとう みきさんの撮影のご協力によるものです。
*早くご報告をしたかったのですが月曜日に家に戻ったのですが全身筋肉痛とドット疲れが出てブログは書けませんでした。何しろこの記事1つに4時間45分掛っていますので(涙)