本当に子どもたちが幸せに生きられるために

こんにちは。天海 和美です。

最近、日本の子どもたちについて色々思うことがあります。

日本の子どもたちは本当に幸せなんだろうか?と。

日本の子どもたちの表情を見ていてもあまり幸せそうに見えなかったりするのです。もちろん心から幸せそうな子どもにも会いますが。

GDP(国内総生産)が世界第3位のお金持ちの国のはずなのですが、本当にそうなのでしょうか?

GDPが世界で3番目にあったとしても「国民の幸せ度」はどうなんでしょうか?

実は日本の自殺率は世界でも高い方で先進国では群を抜いて高いです。(今色々、統計とか調べていた気分が悪くなってきた)

さて、気を取り直し、、、、

これからの未来を生きていく子どもたちにはお金ではなく「幸せに生きる方法」を残していきたいと思っています。

今日、どうしてこんな記事を書いているかというと、、、、、

これ以上、苦しみを子どもたちに味あわせたくないと思ったから。

先日、知人から相談された子どもの話です。

今年4月から小学校に入ったばかりです。そのY君という男の子なのですが、学校の担任の先生から「Y君は集団行動についていけないし、このままでは普通学級に置いておくのが無理なので特殊学級に入るか、病院で薬を飲ませるか検討してお返事ください。」とのことでした。

それほどひどい状況なのか、、、、と思って話を聞いたら。

頭はとても良くて学校での勉強のテストはどれも100点ばかりだそうです。家でも特に変わった様子もなく、、、、。

ただ学校で運動会の練習で1年生は全員でしますというと「僕はそんなのやりたくない!」と言って練習に入らなかったそうです。(←やりたくないことを理由もわからずいきなりやれと言われたらやりたくないというのは普通だと思うのですが)

また自分の予想していなかった問題がいきなり起きるとパニックになってしまうと。それで集団生活ができなくなるということでした。別に暴れるとかじゃなくて、怖くてできないとか、触れないとかなのですが。(誰だって想定外の驚くことが起きたら取り乱すことはあると思うのですが)

しかし、先生は30数人の子どもたちを見ないといけないのですぐに従わないと困る、、、、だから病院に行って鎮静させる薬を飲ませてくれというそうです。

それが嫌だったら普通学級では見れないから特殊学級に行ってくれ!ということです。

しかしY君には「これはどうしてやるのか、なぜ今これをする必要があるのか、これをやることによって堂宇いうことが期待できるのか」などを説明すると「あ、そうなんだ。」って理解して集団の行動(運動会の練習)とかにも参加してその後もできるそうです。

でも、先生はたくさんの子どもたちを抱えているからそんなこといちいち説明できないから黙って命令に従えってことみたいです。

先日、セッションした不登校になっている高学年の小学生がいました。別に問題児ではなく学校でも大人しく先生のいうことも聞き、集団生活もこなし、イジメもなく、、というお子さんでした。

しかし、学校に行き出すとお腹が痛くなったり、熱が出たりして休みがちになります。そしてとうとう学校に行きたくない、、、と不登校になりました。


その子の不登校の理由は「学校というもの」そのものでした。

学校とは
1。授業中は黙っていてお友だちともおしゃべりしてはいけない。
2。授業中は先生の話をただ黙って聞くだけ。自分の意見は言わない。正しい答えだけをいう。
3。自分の創造性は発揮せず、言われたことだけ答える、またはやる。
4。自分の考えとか他のお友だちの考えとか聞くこともなく、学校とはただ先生のツマラナイ話を黙って聞くところ。(先生が正しい答えを持っていてそれを生徒に与える)
5。1つの授業が終わっても一日中、同じことの繰り返しで先生の話をただ聞くだけ×5時間とか6時間とか×5日間×6年間(小学校)
6。学校とは机の前に座り続けて一日を過ごすところ。

その小学生の頭の中には何も入っていなくてただ先生の姿を目で追って聞いているフリをしているのが精一杯でした。毎日が子どもにとっては苦痛すぎて、学校に行く意味なんてわかりませんでした。

ただ親が学校に行けというから、みんなが行くから、行かなければならないと思っているから。

だから学校に行っているというだけで目的なんてありませんでした。幸いこの子の両親はとても子どもに理解があったので無理強いはしませんでしたが子どもの教育や将来については心配していました。

私はこの子の目を通して学校の姿を見たという感じですが、こんな苦痛な状態で毎日通うのは本当に辛いだろうな、、、と思いました。

ずっと我慢して小学校に行き、それから中学へ行き、高校、大学、社会人、、、、ということを考えると日本の子どもたちは幸せだろうか?って思うのです。

いくらGDPが世界第3位でもこんな教育の中で押しつぶされていたら(この場合は進学の競争でもいじめでもないです)

日本の青少年(15歳から24歳まで)の自殺率は世界ワーストクラスです。その理由を垣間見た感じでした。

子どもたちの創造性や一人ひとりの才能を見出し、その子どもに合った教育というもの出なければ、子どもは幸せを見つけられないと思うのです。

私のところへ来るクライアントさんの多くは、子どもの頃から自分を押し殺して、イイ子でいて我慢強かった人たちがほとんどです。

小さい頃からずっと我慢し続けて、自分のやりたいこと、言いたいことも言わず、周りの顔色を伺いながら生きて来ると次第に自分の感覚がわからなくなっていきます。

自分は何がしたいのか?
自分は何が好きなのか?
自分は何が得意なのか?
自分はどう生きたいのか?

自分にとっての幸せって何だろう?って。

私は大人のクライアントさんを中心にみていますが、日本の社会が苦し過ぎると思うのです。

どちらにしてもまだ小学校が始まって2ヶ月しか経っていないのに6歳の子どもに精神安定剤を飲ませ続けて学校に登校しろってどういう教育なんだろう、、、、と思いました。

そんな学校なら行きたくなくなっても不思議はないと思うし、子どもを抑圧してはいけないと思う。

自殺対策も大事だけど、その原因となる教育や社会システムの方を変えなければどうにもならないと思うのです。

親は「周りに迷惑かけちゃいけない。」と気を使い過ぎるよりも「何が原因なのか、どうしたら良いのか?どうすることがこの子にとって最善なのか?」ということを考えていつも子どもの味方で合って欲しいと思うのです。

頭ごなしに「先生のいうこと聞くのよ!」じゃないと思うの。

まずは「子どもの声を聞いてあげよう。」そしてお互いに話し合って一番良い方法を見つけよう。そんな気持ちでいて欲しいと思います。

だって世界で一番頼りになるのはお父さんとお母さんなのだから。

世界中の子どもたちがみんな幸せに生きられますようにお祈りいたします。

マイケルの愛が溢れているこの歌に癒されました。諦めずにまず一歩から。