美ししく調和しバランスの取れた世界・一体誰が作ったのか?

こんにちは。天海和美です。

このところ日本は大雨、台風、大地震と自然災害が続いています。どうしてこんなことになってしまったのか・それはわかりませんが。

本来地球上の自然、生態系のシステムは完璧で調和が取れているはずなのです。それで今、地球上にほんの僅かに残っている完璧で調和のとれた自然についてお話ししたいと思います。

本当はお話しするというよりも実際に自然とは何かというものを体験していただくのが一番良いことだと思うのですがブログの中でこの大自然を感じてもらえたらと思いました。

私は毎年、夏と冬にアメリカのアラスカ州のデナリ山の近くに行っています。毎年行くと決めていたわけではなくて振り返ると毎年行っているというだけのことです。特に毎年行く!と決めたわけではないのですが。

毎年行きたい!どうやったら来年も行けるのだろう?と考えていたのですが、、、、。気がついたら毎年来ているという不思議な感じです。

それで私はデナリに行くといつもデナリ山に向かって「今年もまた私をお招きくださってありがとうございます。よろしくお願いします。」と手を合わせて感謝のお祈りします。

(ワンダーレイクからみるデナリ山)

私が初めてツンドラの大地に降り立ったのは2012年3月でした。その時は雪と氷の世界で真っ白で光り輝く世界でした。
それからその年の8月に訪れた時は全く違う世界が目の前に広がっていました。なんとも美しい色とりどりのカーペットがツンドラの大地に敷き詰められていました。

その美しさと配置、色の組み合わせ、岩や木の置き加減、葉っぱの大小の組み合わせ、寄せ植えの精密さ、感触、コントラスト全てが完璧でした。


(ブルーベリーやバーちが紅葉するツンドラの景色)

一体誰が管理をしているんだろう?どんな人がデザインしたんだろう?どうやって作ったんだろう?と疑問ばかり出ました。
私も狭いながらも自宅でのガーデニング歴が長いのでとても興味がありました。


(いつもブルーベリー摘みをする丘。遠くにロッジの小屋が見えます)

そして様々な植物が寄せ植えになって調和した完璧な美しさがそこにあるのです。アラスカ=寒いんでしょ?というステレオタイプのイメージしかほとんどの人は知識が無いと思いますが。

アラスカのツンドラの大地は奇跡と呼んでもいい程の美しさと完璧さです。野生、、、ありのままの自然とはこんなにも美しいのか!!と何度見ても感嘆します。

クランベリー、リンギングベリー、ブルーベリー、ソープベリーのベリー類にシダや藻、アルパインセージ、ホーステール、ラブラドール、マグワートなどの薬草など。

酷寒のツンドラの気候なんて不毛の大地だと思い込んでいた自分の偏見が見事覆されました。酷寒の大地はとても美しく豊かで一度見たら魅了されてしまうのです。

そして一体誰がこんな完璧なデザインをしたのだろう?誰が肥料をやったり、雑草を抜いたり、土作りをしたり、水をあげたり、植え替えをしたり、防虫をしているのだろう?

私の頭の中は感嘆と感動、そして疑問だらけでした。

その答えは、、、、、「誰も何もしていない」ということでした。人間が何も手を加えず、壊さなければ自然はその調和の中で完璧なサイクルを保っているのです。

ツンドラのいや、デナリのその不思議な魅力にとりつかれてしまいました。

自然とはなんと偉大なのだろう。本当に偉大という言葉がぴったりでした。

デナリとは先住民の言葉で「偉大なるもの」という意味です。「偉大なるもの」まさにデナリはその名前にふさわしい、、、、いやそんな言葉では言い表すことのできないほどの美しさと完璧さがあります。

私たちが日本にいて普段思っている常識ってなんだろう?って思いました。植物を育てるには土はこうで、肥料はこうで、水分はこうで、この時期にこの農薬を撒いて害虫予防しなければならない。など絶対的なことのように言われているけれど本当にそうなのだろうか?と思いました。

だって何もしなくても毎年こんなにたわわにベリーが実るのはなぜ?ツンドラの脆弱な20センチも無い程の土(下は永久凍土)で栄養も乏しいのにどうしてこんなに完璧なのだろう?

その不思議さは今もわかりませんが、、、、、自然とは本来こんなにも豊かなのだと自然から教えられました。

私たちは誤った何かを思い込んで生きているのかも知れないと。

自然に手を加えなければその場所は調和が取れていることがわかりました。人間が道路を作ったり、家を建てたりして壊したところには雑草が生えます。なんだかふさわしく無い草が生えて醜くなるんです。

そうするとその草は美しく無いので抜きたくなります。

自然のバランス、調和を取り戻すにはどうしたらいいんだろう? と私はいつも思います。その答えはまだわからないけど。

まずは自分がバランスが取れていて人々や自然と調和できるようになることかな〜って感じます。

自分が調和していないのに調和した世界は生み出せないですからね。

自然はいつも私の先生です。大自然、特にアラスカの自然はたくさんのことを教えてくれる私の”師匠”です。

次回はデナリ山についてです。お楽しみに。