命の循環・命は次へと変化する・アナスタシア農園

こんにちは。天海 和美です。

今日は予定を変更してアナスタシア農園に行ってきました。

本当はとある講演会を聴きに行こうと思っていたのですが、よ~く考えてみて私にとってはそのゲストの方たちの話を聞くよりも畑でケールちゃんたちを収穫する方が優先順位高いと感じたからです。

ケールさんたちは毎日霜が降りてそれにもめげず葉っぱがますます紫色になりポリフェノールもアントシアニンも増えてますます甘く美味しく栄養価も高くなっているのですが、予報よりも霜どころか土が凍ってしまったらやっぱりだめかな、、、と思って収穫することにしました。

でもまだ残してあるんですけどね。これは毎年いろんなことをしながら実験しているのです。

友だちがたくさん集めた落ち葉を持ってきてくれました。

す、すごい!凄すぎる!!

葉っぱさんたちはどんぐり、シラカバ、栗の木などの選りすぐりの葉っぱたちです。もちろん自然林の人の通らないマニアックな場所のモノです。

葉っぱさんたちをたくさん見ているだけで癒されました~。

どのくらいたくさんあるかというと、、、、、

私が埋もれてしまうほどの多さなのですがこれが分解されるとほんの僅か、、、になってしまうそうです。だって土って10年で1センチくらいしか作られないんですよ。

100年で10センチ。1000年で1メートル。だから5メートル掘るとそこは5000年前の地層、、、植物とか動物とかが死んで土に返っていった後なのです。(これは北海道のことなので南の国は別かも知れません)

どちらにしても土ってとても長い時間を掛けて作られているんですよね。

その土を作っているのが虫や微生物です。ミミズや虫たちが枯葉を食べたり、微生物が腐食、発酵などをして分解してくれます。土の中にはたくさんの微生物がいて、そのほとんどはまだ解明されていない世界だそうです。

そう思うと土って凄いですよね。私たちは土から生まれ、土に生かされ、土に返っていくんです。それが命の循環でもあります。

森の中に行くと木が倒れていることがあります。いつだったか阿寒の森の中を歩いていると数日前に来た大風でたくさんの木が倒れていました。

私は木が倒れたことで心を痛めていたら、、、、

「木が倒れたことで悲しむことは無い。これは次の命に繋がっていくのだから」と聴こえました。

森の中には古い倒木がいくつもあり、その上には苔がびっしりと生えていて朽ち果てそうになっていました。腐りかけた木の中にはたくさんの虫が住んでいて、それを食べに小鳥たちが集まっていました。

倒れて朽ちかけた木は虫たちにとっては暖かいねぐらであり、小鳥たちにとってはブッフェのようなもの。いろんな美味しいものがあります。

秋にはたくさんのキノコが生えてリスたちのごちそうにもなるし、人間のごちそうにもなります。

だから森の中では生き物の命がすべて循環していて死んでも誰かの役に立って命を繋いでいます。

倒れた木の周りには光が射し込むようになりそこには別の植物が成長してきます。そして倒れて朽ちかけた木の幹に木の種が落ちてそこに木の子どもたちが生まれていきます。

深い草陰や光の当たらない場所では木の子どもたちも芽を出して成長していくことは出来ないからです。

そう思うと木が倒れるということは次の世代の為に変わってあげているのかも知れません。

そしてやがて朽ち果てて土に返っていくことで木も森の栄養になり自分の子どもたちの命へと変わっていきます。

そう思うと生命ってやっぱり不変で自分の命が別の形に生まれ変わってずっとずっと生き残っていくのかも知れません。

自分という限定された「個」ではなくて大いなるものの一部として形が変化するだけ、、、、、。

死んでしまうとすべて終わるのではなくて別な形、、、エネルギーとして変化していくのでしょうね。

そう思うと何とも不思議な喜びのようなものを感じます。自分が死んだあと何か別の形になっていくと考えると、、、それも楽しみのような、、、、。

そんなわけでたくさんの土の神秘的な力に生かされて植物は種子というものからエネルギーを変えたものなのでしょうね。

今日も畑にいると丹頂さんたちの鳴き声が聴こえてきてそれだけで癒されました。そして今日はたくさんの白鳥さんたちも飛んでいきました(笑)

地主のおじさんもマイカー(トラクター)でやってきました(笑)

このトラクターはこうしてみるとチョロQみたいに可愛く見えますけど、、、、実はすごい巨大です。タイヤだけでも私の背丈よりも高いのです。

北海道の農家はこういうのが標準装備でこれが無いと仕事できない規模です。これで耕すと早くて簡単だよ。「土が固いと作物が育たないからこれで耕してもらったらいいよ!」って友だちにもその場で言われたのですが、、、、。

なんとも、、、、抵抗感があるのです。別に原始的にやるのが良いということではないのですが、、、、これでやると土の奥深くから掘り返して酸素も入って硬い土がほぐされるのだそうですが、、、、いや、それは理性ではわかっていますが。

せっかく土の中の微生物さんやミミズさんたちが作り上げてきた家とか心地良さとかはどうなるんだろう?とか思ってしまうのです。

収穫量を最大限にしてお金にしなければならない専業農家なら別ですが、、、、

私のアナスタシア農園はそういうコンセプトではないし、地球、、、大地を癒し、その自然の恵みを享受して癒されるものだから、、、、。

ん~~ん、、、ハートがそれをしたいと言わないのですよ。今年も鍬とスコップだけで腰が死にそうになりながら耕したりはしましたけどね、、、、。

だから広くは出来ないし、全部は出来ないのです。来年は同じ思いに共感して理解してくれる人がいたら耕すの手伝ってもらおうかなぁ、、、って考えています。

ビクトリアさんも最初にこの畑に来た時に「すごい癒されたわ。ここの大地と野菜たちからエネルギーたくさんもらったもの。」って言って、次に行った時に歌を歌ってくれたんです(隠し撮りの動画撮りました)

だから私はここで癒してくれる大地や野草(雑草と通常呼ばれている)、野菜たちにとても感謝しているのです。

地主さんからは慣行農業のやり方を一度やって成功してみろ!としつこく薦められるのですが、、、、、やりたくないんですよね~。

慣行農業って土を消毒して、除草剤撒いて、化学肥料撒いて、発芽促進剤撒いて、遺伝子組み換え、F1種子植えて、農薬を定期的に撒いて、化学肥料追加していって、、、、ってそんなことするんだったら別に畑する意味無いしな~。

だったらスーパーで買えばその方がずっと安いし簡単だし汚れないし時間も掛からない。

頑固だって思われるだろうけど自分の大切な時間と労力とお金をわざわざ無駄なことの為に使う価値は無いからね。

今日手伝いに来てくれた知人は私が全く肥料も農薬も使っていなくて自然栽培だけでこんなに立派なケールが育って、99%虫食いも無くて、、、、。

知人は「本当に何も使わなくてもこんな無農薬で育つんだね~。」って驚いていました。

そうなんです、、、、愛情と手間は掛けていますけど科学的なことは何もしていないし、自然の力に任せているだけなんです。

でもね、、、今年の天候不順には本当に泣かされまして自信を失っていたら。

この道30年という大ベテランの有機農家とかのみなさんも「こんな天気初めてだ。苗が育たないのも初めてだ。」って嘆いている投稿をみて「あ、私だけじゃなかったんだ。」と胸をなでおろすとともに、、、、、。

これからの気候変動でも生き残れる強い作物を作っていくことがとても大切だと思いました。

今日ケールをご注文いただいた方々には速攻、採れたてケールちゃんたちをおくりましたよ~。いっぱいの愛情と共に!

今日、ケールを申し込んでくださったIさんからメッセージを頂きました。昨年はお申込みいただきましたが人数分を確保できず、お断りしてしまったんです。で、今年はビクトリアさんの歓迎会に来てくださった時に巨大ズッキーニをお裾分けしました。

喜んでいただけて嬉しいです。
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和美先生、こんにちは!

去年は当たりそびれた、ケール、5000円分お願いします!

先日いただいた野菜たちも超美味しかったです!
パパも、ズッキーニがこんなに美味しいと初めて思った!と、ズッキーニ料理をたくさん作ってくれましたよ〜
(中略)
楽しみが盛りだくさんで、毎日が本当に楽しいです!
心から、和美先生に感謝です。

それでは、よろしくお願いいたします!

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私は北海道のレムリアのレイラインでアナスタシア農園と名付けた畑をやっていますが、農家ではありませんので(笑)

時々私のことを農家だと勘違いして年間注文したい、、、、とかお申込される方がいますが(笑)

これはあくまでも持続可能な社会を実現していくための実践なので職業農家ではないです。

ただ日本中の人々のほとんどがロシアのダーチャのような週末農園をして野菜や果物をできるだけ作れるようにしていくことがこれからの気候変動に向けても重要なことだと思っています。