アナスタシアそのもののような人と出会いました・神様に感謝!

こんにちは。天海 和美です。

こちらはとても寒い日が続いていて外に出たくありません(苦笑)

人一倍寒がりな私です。

今回はアメリカに来て偶然とは思えない出来事にいくつか遭遇しました。

その時はそれほど気に留めていなかったのですが、後でそれがとても重要なことだったと気づいたのです。

私はアメリカに着くと空港に一人の女性と出会うことになっていました。

冬のアラスカはほとんどのホテルやショップが閉鎖していて(冬期間は9月からクローズ)鉄道も1週間に1往復だけ、バスも同じです。大陸全体が雪と氷に閉ざされている感じです。

大体の人は手段が無いのであきらめると思いますが私は「それはどうしたら可能になるか?」ということを調べていろんな人に訊いたらほとんど無理だとか、莫大なお金が掛かると言われました。しかしその方法を数年前に見つけました。

さて、そんな話はどうでもいいのですが。

で、今回はある方の紹介でその町から迎えに来ることになっている女性に会うことになっていました。

空港に着いてすぐに私は待ち合わせの場所に急ぎました。到着ロビーを出る時に右側に小柄な女性が立っているのに気づきふと見るととても美しいオーラをした女性がこちらを見てニコッとしました。

素敵な女性だな、、、と思いながらも私は待ち合わせ場所に行かなければならないので通り過ぎました。しかし、その場所では会えずにメッセージを送って居場所を尋ねました。

と同時に彼女からのメッセージが入ってお互いに目を合わせて「同時だったわね!」と笑って挨拶をしました。

その女性はローズと言って実はさっき到着ロビーの出口で見た素敵な女性その人でした。

彼女は私を早く見つけようと出口で待ち構えてくれていたのです。

彼女の車は大きなSUVでいかにもアメリカの荒野を走るのにふさわしいという女性としてはちょっとワイルドな感じでした。

車のダッシュボードの上に鷲と鷹の大きな羽が置いてあっていくつかの石と木の枝、乾燥した苔のような草が置いてありました。私は「ここはあなたの神聖な場所なの?」と訊いたら彼女は「大好きなものを置いているの。私がおばあちゃんの車に乗った時におばあちゃんが車にこうしていたの。車の中が自然な感じになるでしょ?」と言っていました。

そして彼女はなぜか、真っすぐ目的地へ向かわず、私をアンカレッジのを案内してくれてオーガニックカフェに連れて行ってくれました。そこでベジタリアンな食事を食べながら彼女は私にとても興味深い話をしてくれました。

彼女の名前はローズと言ってもうアラスカに住んで10年以上経つと言っていました。

そこのテーブルの横に小さな池のようなものがあって素朴な石とかクリスタルがあって窓辺にはサンキャッチャーがあり虹色の光を放っていました。

私は自分の付けているネックレスを見せて「これね、アラスカの北極圏の山のクリスタルなの。」と言ってその話をしました。その後、実はそのクリスタルをとりに行っているJさん夫婦とローズは大の仲良しだということがわかり、、、、その他にも7~8人の共通の知り合いがいてびっくりしました。

アラスカって日本の何十倍もの大きな大陸なのですからそんなに知り合いが共通しているなんて驚きでした。

そして彼女と話していてお互いに一番びっくりしたのが共に「アナスタシア」の本を全部読んでいて大好きだということ!!もうこれだけで後は説明が要らないくらいでした。

そいうか、、、私は彼女がアナスタシアそのものに見えてしょうがなかったのです。

彼女は今は家に住んでいますが夏場はほとんどキャンプ生活で家は持たずに様々な場所でキャンプしています。日本は大体がキャンプ場でないと出来ませんがアラスカはそこいらの河原とか原野とか山岳地帯とかいろいろバックカントリーと言われる所で気合の入ったキャンプしている人が多いです。

日本の何でも家にいるのと変わらないようなものを持ち込んでキャンプ、、、というのは無くて(馬鹿にされるレベル)本格的なアウトドアというかサバイバルな感じです。

一度北極圏に行くときのセスナ機の中で新婚カップルと一緒だったのですが花嫁はずっとウェディングブーケを持ったまま来ていてロッジに1泊後はセスナで北極圏の岩だらけの山中に行き、そこで湖とかに着陸してキャンプしながらバックカントリーを歩くという新婚旅行のプランを聞いて私は度肝を抜かれた感じでした。

だって道路も無いし、人も住んでいないし、周りにはグリズリーとかオオカミとかいっぱいいてしかも寒い!!そこで数日間二人だけで過ごすって、、、、聞いただけでもロマンチックとはほど遠いイメージでした。

しかも花嫁はそんなにワイルドじゃないですからね。スペースシャトルで宇宙旅行の方がまだリラックスできそう、、、、と思いましたね。

でもローズならバックカントリーの旅も軽やかにこなせそうに思いました。

そんな自然と調和した生き方をしている彼女と一緒にいるのはとても心地良かったです。

フィーリングが合うと言葉のボキャブラリーを超えてなんだか通じ合うものがあって心地よいのです。人と人って言葉じゃなくてやっぱり合うか合わないかはエネルギーなのでしょうね。

彼女は私がずっと探していたナチュラルメディスンやワイルドハーブ、先住民の智慧など本とかワークショップとかを教えてくれました。

彼女のおばあちゃんもアメリカ先住民で自分はおばあちゃんからたくさんの影響を受けたと話していました。

そうそう私はアメリカに来て「アナスタシア」の本を読んだとか知っている人に初めて出会いました。それだけで感動!!

それでマニアックな本屋さんに連れて行ってくれて私が探していたカテゴリーの本でローズが絶対お薦めという本を見つけることができてウキウキでした。

本屋から出るともう日暮れで薄暗くなりかけていました。私は駐車場に出ると一層寒くなっていることに気づき、もうここから3時間はかかるだろうから真っ暗になるな、、、なんて思いながら歩いて車のところに行きました。

すると一人の若い男性が近づいてきてローズに話しかけていました。道を尋ねているのかな?と思って見ていたらローズは財布からお札を数枚出して彼に渡していました。その男性は中国系の男性でダッフルコートに紺色のタータンチェックのマフラーを巻いて身なりのきちんとした感じの若い男性でした。

私はローズに「どうしたの?」って聞いたら「たぶん学生だと思うけど、バスに乗りたいのだけどお金が無いというので渡したの。」と言いました。もちろん知り合いではないと。「ホームレスには見えなかったけどホームレスなの?」って聞いたら「たぶん学生でお金を持っていなかっただけだと思う。」と答えていました。

私はよくわからなかったけどローズは知り合いでもない人にバスに乗るお金が無いから頂戴と言われたらすんなり渡しただ~とそのくらいにしか持いませんでした。そのことを深く考えもせずにそこは通り過ぎました。

ローズも何も気に留めていない様子で私たちはこの町で一番大きなオーガニックのスーパーマーケットに行きました。

で、実はそれから4~5日してから友だちのフェイスブックである記事を見て愕然としました。その記事はウクライナで女子医学生(21歳)がお母さんが病院に入院しているのでバスに乗ってお見舞いに行こうとしたらお財布を忘れ、お金が無かったのでバスを降ろされたそうです。そしてマイナス20度の森の中を近道しようと歩いて結局凍死して数日後に見つかったと。

バスに乗れていたらきっとその女の子は死なずにお母さんの入院先の病院に行けたはずなのに、、、、、。

私はその記事を読んだ時、突然数日前に駐車場で出会った中国系の学生とローズのことを思い出しました。もしかしてローズがあの時お金を渡さなかったら、、、、、彼も同じことになっていたかも知れないと、、、、。

ローズはテレビも見ないし、ラジオも聴かないし新聞も見ないフェイスブックもしないと言っていたのでたぶんこのことは知らないと思いますが。

小さな出来事だったかも知れないけれど彼女のとった行動は一人の人の命を救ったのだ、、、と思いました。

そして私たちが目的地に向かう時、実は大変な事件に巻き込まれました。

この話はまた後日に、、、、。