魂が癒される神聖な場所を知っていますか?
こんにちは。天海 和美です。
今日は今まで書いてこなかった私のアラスカでの体験をそろそろ書いていこうと思います。
なぜ今まで書いてこなかったかというと、私にとっては特別であり神聖な体験が多かったので自分だけの記録と思っていました。
でもいつか書くかもしれないと思っていましたが。
私が初めてアラスカに訪問したのは2012年3月でした。それから2019年現在までで冬〜春が8回、夏〜秋が8回で合計16回になります。
もうオカシイとしか言いようの無いほどアラスカにいて1年のうちアラスカにいるのと東京にいるのではダントツアラスカの方が長いです。
アラスカはアメリカの最北の州ですがオレゴン州やカリフォルニア州などにも行きますし他の国立公園にも滞在したりするので結構長くアメリカにいます。
最初からそうしようと思っていたわけでは無いですが2011年の震災が起きてから生き方が代わり、働き方も代わり、、、、その前に意識が変わっていましたね。そういえば。
アラスカに行くようになったのはズバリオーロラを観たいからでした。それも2011年のお正月頃でした。
でも忙しいしお金はかかるし、そんな余裕は無いからいつか行けたら良いな、、、と思うくらいでした。
でもあの東日本大震災があって「絶対に私がオーロラに行かなければならない、みんなのためにも」と意味不明な直感で次のオーロラシーズンから行くことになりました。
オーロラは通常4月10日過ぎ頃から8月25日くらいまでは見えないのです。日没時間があまりなくて白夜だったりするので。
私はどうしてそんなにオーロラに行きたいのかよくわかりませんでしたが「まずは行かなければ!」と思って色々と調べました。
一番のネックは料金が高いこと。それから着るもの(ダウンジャケットにダウンパンツとか)も履くものも全てフル装備で揃えなければならないのでとても費用が嵩みました。
最初に冬に行ってどれだけ感動したか?と言われると今思うとそれほどでもありませんでした。次は夏も来てみたいかな、、、くらいな感じでした。
でその年の夏にデナリ国立公園に行ったのですがなかなかシビアな旅でした。
ただ、、、デナリ山の神々しさは今でも目に焼き付いています。私たちが行ったその日は9日ぶりに晴れて山が観れたと言っていました。
で、私がアラスカやオーロラに魅了されたのはよく年の2013年の冬からでした。
その時からオーロラツアーをやってクライアントさんをお連れするようになりました。その後、わたしは訳あって一人でアラスカに滞在しなければならなくなりました。
短くいうと一人旅をしなければならない状況に、、、、、。そこから本当のアラスカを体験することになりました。
私は自分が弱虫でそんな恐ろしいところに一人で滞在するなんてとても考えられませんでした。
外はマイナス30度の雪と氷の世界でバスも電車もタクシーも無い人もあんまり住んでいないようなところでどうやって過ごしたら良いのだろう?と恐怖におののいていました。
実際にはタクシーはありましたが、それは後でわかりました。とにかく辺境の地でどうしよう、、、という感じでした。
ところがたった一人でアラスカで過ごすことになり、私の思い込みは全て覆されました。
アメリカ人の人たちばかりなのですが(当たり前だけど)みんなすごくフレンドリーで気を使ってくれて優しいのです。
それで一人でいると色々と自由だし気も使わないしみんな親切にしてくれたり友だちもできたりしてそれなりに楽しく過ごせました。
ある人から「思ったよりも自立出来ていないんだね。もっと自立した方がいいよ。」って言われて凹んでいたところだったので,
私はもっと強くなっらなければならないと思っていましたのでこれは修行と思っていました。
アラスカの辺境の地で一人旅が出来たことは私にとってとても大きな喜びであり、自信に繋がりました。
それで帰国するともう頭の中は”アラスカのことだらけ”で他のことには集中できないほどアラスカに夢中になりました。
それで2013年8月には憧れだった北極圏に一人で行くことを決めました。何があるかわらかない想像を超えたところに興味を抱いていたのです。
2012年から来ていましたので4回目のアラスカ訪問でついに北極圏に。そしてこれは冬に備えてのオーロラの下見に行こうと思っていました。
ここからは当時ライブで書いていた記録です。
『私のアラスカ物語』 北極圏編 2013年8月26日〜
青く澄んだ快晴の日、私はフェアバンクスから6人乗りの小型のセスナに乗り込み北極圏の小さな村に向かった。
以前まで感じていたアラスカへの恐怖感や”死ぬかも?”という気持ちは無くなっていた。
逆にすごいわくわく感も胸躍るような感覚もなく、いたって冷静で、、、というか逆に普通だった。
どしらかというとシャスタ山(カリフォルニア)でのツアーが無事に終わりクライアントさんたちにも喜んでもらえたのでホッとした気持ちだった。
いつもの忙しさから解放されて電話もメールも何も届かないところで一人でのんびり過ごしてみたいとそんな感覚だった。
シャスタ山でのツアーは2グループあったので16日間ほぼ24時間仕事している感じだったし、緊張感でかなり疲れていた。
アラスカでしばらく癒されたいという気持ちもあったが飛行機が来るまではちゃんと乗れるかわからなくてかなり緊張していた。
いつ出発なの?乗り場はここでいいの?時間に遅れたりしないかしら?ちゃんと乗れるかしら?
だって6人乗りのセスナで旅行するなんて初めての経験だったから。
飛行機が離陸してしばらくしてふと外を見ると金色のまあるい光りがついてきているのが見えた。
その金色の大きな光がアラスカの大地に写って見えた。
ずっとずっとその金色の光は私と一緒にアラスカの大地をついて飛んできた。
「一人じゃないよ、、、」そんな風に言っているように聴こえた。
私はたった一人でアラスカの荒野しかも北極圏い入るというのに全く不安はなかった。
しかし途中、セスナ機のエンジンが故障したらしくなんどもアラームがなり、飛行機はかなり揺れた、、、、。
酸素が薄いせいか呼吸がしずらかったし、胸も痛かったのでここで心臓麻痺かな、、、、。
アラスカで天使がお迎えに来るのも悪くはないな、、、、。
あ、、、ここで落ちるのかな、、、、と家族に手紙を書かなくちゃ、、、、と思ったのですがなんとか午後1時過ぎに北極圏の小さな村に着いた。
北極圏は北緯66度33分よりも北に位置するエリアのことを言います。気候はツンドラ地帯で表土の50センチか1メートルも深さから下は永久凍土です。
4月半ばから9月頃までは白夜で夜は真っ暗にならないどころか太陽が地平線の下に沈みません。
一言で言うと「人間が住むのには適していない酷寒の地」で農業などは一切できないところなのです。
そんな辺境のそのまた辺境である北極圏に初めて来てしまいました。
初めて見る北極圏の空の大きさにまず驚きました。
そしてその空の高さ、、、、色、、、、初めてこんな空を見たのです。
空というよりは「天空」という感じ。
こんな色の空を見たことがない。
こんなに透明感があって深くて、、、何もかもが初めてで
言葉で言い表したいけれど、それが見つからないほど美しい、、、、
”愛とはなんですか?”と訊かれて”言葉で全てを表現できない”のと同じものです。
感じることしかできない。言葉では言い表せないのです。
その空の美しさをハートいっぱいに感じて涙が溢れました。
ただ空を見ているだけで涙が溢れるなんて、、、、周りから見たらバカみたいな話だけど、、、周りには人はいません。
だって人なんてほとんど住んでいない荒野だから。
こんなにも美しい星(地球)に今、生きているのか?と思うと感謝の想いに溢れました。
北極圏、、、なぜか、引き寄せられて(呼び寄せられて)きたけれど。
何があるかはわからない。ただ、北極圏をありのまま感じよう。
*このお話は続きます。