これを知ると人間関係で悩みは解決します・幸福ってどうしたらなるのか?
こんにちは。天海 和美です。
どうしてもブログを書くのが夜中になってしまう私です。
午前中は忙しくて書けないし、、、。
結局、落ち着いて集中できるのが夜中になってしまうのですねー。ま、そんなことドアでも良いことなのですが。
慶應大学大学院システムマネジメント研究科の前野隆司教授がとてもわかりやすい記事を書いていらしたのでそれを元に記事を書いてみようと思います。
前野先生は「幸福学」というのを研究されています。
私のカウンセリングもただ悩みを解決するためのものではなく、より本当の意味での幸福になるためのカウンセリングを目指してきました。
以前、前野先生とお話ししていたときに研究のお話もあったのですが、私は学術研究は他の方にお任せして、activist「実践する人」といて人々の人生に関わってしっかりと結果を出していきたいと思い、学術研究は修士論文以降はしませんでした。
前野先生のこの記事を見てとても分かりやすいと思いました。(これ読まれると自分の現実の人間関係も理解できると思います。その後私の記事になりますのでやや長いです)
以下前野隆司先生の記事の転載
【成人発達理論と組織論に対する下から目線の考察】
ティール組織を目指すべきではない。
『ティール組織』という本で有名になった組織論は、もともとはロバート・キーガン、ケン・ウィルバー、カート・フィッシャーなどの成人発達理論に基づいている。つまり、「成人の心がそのレベルに発達した人ばかりで作る組織は、その形態になることが可能だ」という話なのである。心がそのレベルに達していない人がそれを目指すべきではないのである。しかも、そのレベルに達するには、その前のレベルを十分理解し、十分運用できるスキルを身につけ、「卒業」しているべきなのである。ここに誤解があるように思う。アンバーは嫌だから、グリーンに行きたい、というような。気持ちはわかるが、それは無理なのである。その前の心の状態および組織の状態を十分に理解し、運用できるようになった上で、「違うやり方もあるよねー」と次に行くべきなのである。
つまり、心が発達していない人がティールを目指すと痛々しい結果になる。
ちなみに、心の発達というと上の方がいいように思えるであろうが、「確かにそうなのだが、決してそれを目指すべきではない」というのが正解である。だから、みんな、ティール組織を目指そうとは思わないでいただきたい。でも、ティール組織はいいのである。もう一度言うが、いいのであるが、目指すべきではないのである。幸せと同じである。幸せになった方がいいが、「幸せを目指す人は不幸」という研究結果もあり、幸せは目指さない方がいいのである。つまり、幸せになった方がいいが、幸せは目指さない方がいいのである。で、成人発達も、それに基づく組織論も、同様なのである。
これまで成人発達理論はそのトップダウン的な特徴から論じられる傾向があった。しかし、自己肯定感が低く、受動的で、主体性や自己決定の能力が乏しい人の多い傾向のある日本では、ボトムアップ的に、なぜ人々がそのレベルに留まっているかの考察が欧米以上に必要なのではないか。そう思って考えてみるのが以下の考察である。
成人発達理論によると、人の心は、レッド、アンバー、オレンジ、グリーン、ティール、ターコイズ、インディゴ、バイオレット、ウルトラバイオレット、クリアライト、と成長していく。その一部について、考えを述べる。
レッド:自由な生き方・組織
自由気まま。狼の群れや、ウサギの群れや、幼稚園児の群れ。
アンバー:軍隊的な生き方・組織
上から目線の側:司令官のように、組織全体を統括したいというレベル。
下から目線の側:ルールやマニュアルには従うべき、なぜそうなのかなどとは考えずに社会が私に与えてくれた規範には盲目的に従うべき、という段階。盲目的。「べき思考」はよくない、という議論があるが、そんな議論に縛られている段階。主体性が不足。主体的で自主的な生き方を獲得しないと次の段階にはいけない。自己犠牲的で共依存になる人はこのタイプ。自己肯定感が低く自己受容できていない人もこのタイプ。自分探しをしている人は、まだ主体的な自分を見つけていない。そういう人は、まずここを抜け出さないと残念ながら自由にはなれない。もちろん、上のレベルの組織論や成人発達段階を語るべきではないかもしれない。
オレンジ:合理的な生き方・組織
上から目線の側:自由、平等、オープン、フェアな、資本主義社会を作ろうよ、という人間中心的世界観。勝ち負け、善悪、自他、分析、といったようなクールで合理的な考え方に従う。多数決OK。最大多数の最大幸福を合理的に目指す。近代西洋的。
下から目線の側:多くの日本人は、この、サバサバした感じにまだ行けていないのではないか。上に述べた「べき思考」は良くないと言ったり、社会に不満を述べてたりしている段階は、アンバー。自分に自信を持ち、自己肯定感は中くらい以上にあって、自由で公正な競争に身を投げようと思うのがこのレベル。この現代社会で、金持ちになってやるぜ、とか有名になってやるぜ、というのがこのタイプ。つまり、多くの日本人は(日本人って複雑で、欧米人よりも多様な自己感を持つので、限定的・ステレオタイプ的に述べるのは言い過ぎかもしれませんが)、安心・安全な国家に住んでいるが故に、このレベルにも達していないのではないか。もちろん全員ではないが。それを日本人は自覚すべきだと思う。
グリーン:家族のような生き方・組織
私もこの状態を家族のような状態と述べてきたが、誤解を招いたのではないかと反省している。下から目線に立って、家族のように守られているとほっとするような段階ではない。上からの立場の者が、オレンジ型の論理的対立を乗り越えて、家族のようにアコモデーション(意見の対立を乗り越えたわかりあい)を目指す段階である。やさしくいたわりあうという段階というよりも、軍隊のようなやり方も、合理的で血も涙も無いやり方も、理解し、体験し、習得した上で、それを超えた家族的理解が大事だと腑に落ちた段階なのである。最初に述べたように、あくまで成人の心がどこまで発達しているかについての議論なのであり、前の段階をクリアしていない人は達せない境地なのである。前の段階を感じたことがあるからOKではないのである。大事なのは、前の段階をクリアしていること。前の段階のメリットも、痛みも、十分に理解し、その上でこのやり方で行きたいと心の底から思うのが、グリーンに限らず、成人発達なのである。
ティール:自然林のような生き方・組織
家族的なグリーンを超えて、家族会議のような話し合いをしなくても、分かり合えているような状態。完全に任せ合え、信じ合え、自由自在にいきているようでありながら、秩序は保たれている状態。秩序が保たれている理由は、もはや、おわかりでしょう。上に書いた全ての段階を、挫折したり苦労したりしながらすべてわかり尽くした上でここにいる人たちだから、そんな、心の発達した人たちだから、成り立つ状況なのだ。世の中で「ティール組織」と言われている組織をいくつも見てきたが、完全なティール組織は見たことがない。経営者や一部の人は心がティールというべき段階に達しているけれども、ティールとは何かを理解していないレッド、アンバー、オレンジ、グリーンの人が混ざっていたり、さらにタチの悪いことに、自分はティールに達していると勘違いしているレッド、アンバー、オレンジ、グリーンの人が混ざっていたりすることが普通である。その人たちがだめだという気はもちろん全くない。ただし、勘違いしてティールをやった気になって、ティールってうまくいかないよねー、と誤解するような人が増えていることを残念に思う。
いろいろ書いたが、まあ、思うことは、「成人発達を目指すことを第一目標にする生き方」はオススメだと思う。心を磨くことは、何にも増して人間がやるべきことだと思う。経済成長よりも、自己成長。そういう時代は来ていると思う。まちがいない。アメリカのCIISとか、イギリスのシューマッハカレッジって、かっこいいと思う。今後目指すべき在り方だと思う。日本にもそんな学校を作りたいと思う。人間は成長を目指すべきだと思う。しかし、人間は、成長したいという点にフォーカスすべきではないと思う。成長すべき、しかし、成長を目指すことにフォーカスしすぎるな、である。
(参考)
『経営者の意識の発達とスピリチュアリティ』と題する狩俣正雄さんの論文が有益なので掲載しておきます。参考文献として。
https://dlisv03.media.osaka-cu.ac.jp/contents/osakacu/kiyo/DBa0640201.pdf
(1) インフラレッド (infrared)は原始的世界観である。 この段階では生存こそがこの世界 観を衝き動かす使命であり目的である。食糧、水、 安全、温暖などを獲得することを重視する 基本的な生存欲求が個人の意識を支配している。これは乳児の世界観であり、自己と世界を区 別することができない原始的な世界観である。
(2)マジエンタ(magenta)は呪術的世界観で、神秘的な力を信奉する世界観である。主 体と客体は部分的に重なり合うことになる。神聖な場所、物体、儀式、催し、物語は世界に何 らかの神秘的な影響を与えると見なされる。生活の安全と安定は部族集団を形成し、その秩序や規範に従うことで追求される。部族の安全と繁栄を持続するためには、神秘的な秘蹟や精霊 の命令は尊重されるべきものとして重視される。
(3)レッド(red)は力の世界観である。この段階の人は自己中心的で、自らの欲求と欲望を表現し充たそうとする。世界は適者生存の法則に則って生き、死ぬところであり、脅威を排 除して生存するために自らの力を誇示し強力なリーダーと組んだりする。
(4)アンバー(amber)は神話的世界観で、この世界観では神の支配は人間の営みに直接関与する力として経験される。人々は秩序と意味の源泉である神と国に対して自己犠牲をすることを要求される。規範と規則は人生に明確な全体的意味、方向性、目的を与える。二極対立的な黒と白という白集団中心的な発想が支配的となる。
(5)オレンジ(orange)は合理的な世界観で、特定の集団に対する帰属を超越して、普遍的なシステムと法則(平等、自由、正義などの理念)をすべての人類に適用するもので、世界中心的な世界観である。この段階では自由競争をくりひろげる市場で勝利しようとする。それは、勝利が最善の解決策を求めて果敢に戦略、計画、実験を構築し遂行することによって得られるからである。
(6)グリーン(green)は相対主義的な世界観で、あらゆるものが包括的な生命の網を構築する等しく重要な存在とみなされる。この段階では少数派や非抑圧者に発言の場所を積極的に与えようとし、多様な視点を平等に尊重し、排除される人々がいないよう必要な対策を講じようとする。その結果として過剰なまでの教条主義的な発想、をもたらし、関係者全員の同意に基づく意思決定にこだわる過剰な共同体重視になる。
(7)ティール(teal) はインテグラル・システムの世界観である。この世界観は複雑に絡み合うシステムを洞察して、それに効果的に働きかけることができるように、多種多様な視点を探究することに興味を持つ。この段階の人々は明噺性、創造性、生産性、意思疎通などの領域において画期的な飛躍をもたらすようになる。また人々は問題を創造性発揮の課題や機会として捉え、すべての関係者が満足できるウインーウイン(WinWin)の解決策を創造しようと する。彼らは巨視的な視野を保持でき、自己のありのままを受容し、日々の学習を通して自らが目指している自己象を責任を持って完全に生きることができる。
(8)ターコイズ(turquoise)は統合的・包括的な世界観である。この段階では世界を体系的に捉える意識を確立するだけではなく、個人としての私を超越し包含する体系そのものと自 己を一致させようとする。これは個を超える意識の始まりであり、自然とスピリットと一つになる感覚を持つようになる。この段階の人々は他者と世界に貢献することに興味をいだき、行動するようになる。
(9)インディゴ (indigo)、およびそれ以上の段階(violet、ultraviolet、clearlight)は、 超統合的な世界観で、真の意味での個を超えた(transpersonal)世界観である。この段階では主体と客体の分離を超克し、「個」であることに対する執着を放棄し、その「個」が内包する緊張とストレスを開放することになる。この段階の人々は字宙の中で安息する感覚を得ることができ、誕生と成長と老いと死と歓びと悲しみの自然な流れの中に安息する。ヴィルパー (1995)は、この段階を心霊(psychic)、微細(subtle)、元因(causal)、非二元(nondual) の四つのレベルに分け、スピリチュアル段階としている。
転載ここまで。
これを読んでいただくとわかると思いますが。
人間には色んな成長発達段階があるのです。
脳や身体的な発達と同じように「心の発達」も違うのです。
しかもそれは成人になっても発達段階が全く違うということですね。
今まではそれは性格だとか、個性だとか考え方だとかで分けられていたかも知れませんが。
こうしてレッド、アンバー、オレンジ、グリーン、ティール、インディゴ、バイオレット、ウルトラバイオレット、ターコイズ、クリアライトと成長段階(魂のレベル)があると理解できると多くの人は悩みから解放され、生きやすくなるのではないか?と思いました。
多くの人は特にグリーン以上の場合、「どうして自分は理解されないんだろう?」とか
「自分をわかってくれる人は誰もいない」とか
「自分は全く興味ないけど他の人たちに合わせなければならない」とか
「どうしてそんなことで腹が立つのか?喧嘩するのか?わからない」とか
「自分は面白いと思わないけどみんながそれが好きだから自分も合わせなければ」と本来の自分とは違う、
周りのことに合わせようとしたり、生きていることに意味を感じなかったり、生きることすら苦しくなったりするのです。
でもレッドやアンバーの場合はそんなこと気にしていないし、気がつかないので誰かの命令とかについていき、考えたりもしないから悩まないのですよね。
クライアントさんと接していると悩みの多くが自分だけ孤独を感じていて、周りの人と合わないというものがほとんどです。
そして繊細すぎて、周りの荒いエネルギーでハートが傷ついたりして、周りの価値観に合わせるのに必死なのです。
でもね、この心の発達段階を見れば、納得出来るはずです。
ただ、ここに書いてあるように自分がまだクリアできていないのに既に「自分はもうティールだ!」と思い込むのは良くないと。
そして幸福を目指すと不幸になると書いていますが。
それはちょっと言葉の表現で誤解を招くのでは?と思うので私なりの考えを書きますと。
幸福になるというのはいいのとなのですが幸福と言うのは「ある状態」なので幸福そのものを目指すというよりも何かの状態になったときに幸福を感じるということなのです。
〇〇になったら幸福になるのではないか?とか。
〇〇が無いから自分は幸福では無い。その目標を達成するまでは幸福では無い!というのとは違うということです。
目指すのではなく、まずは「今、この瞬間のありのまま」をみること。知ること、感じること。
それが基本。
今のありのままの自分を受け入れられなければ幸福にはならないからです。
自分にいつも不足感を感じていたり、自分を否定していてはその先には進めません。
だから全ての基本は「ありのままの自分を受け入れること」がまず最初です。
そしてこうならねば!自分はこういう理想像通り(世間で言う成功モデル)にならなければ幸福では無いというのは違うのですね。
夢とか希望とか持っているのは良いことなのですが、それがすぐに達成しなければ幸福ではないというわけでもなく、その夢が達成したから幸福になるというものでもない。
幸福って、ふとしたときに感じるもの、訪れるものだから。夢が実現しようがしまいが、理想通りなろうがならまいが。
いつだってその幸福感は訪れるのです。
だから幸福を目指すのではなく、幸福はいつでもどこでも訪れるものなのですよ。
夏至のことで書きたいことがいっぱいありますが、今日はこの心の発達段階を知ってもらおうと思いました。
夏至祭参加のみなさんには再びYoutubeライブをしてお話ししたいことがありますので。
前回の夏至祭前夜祭のライブヒーリングですごい体験をされたというお話を聞いたので、次もボーナス!!で、ライブヒーリングをしたいと思います。
ぜひぜひ!お楽しみに!アドレスは当日送ります。