あなたが生まれてきた意味・役割について
こんにちは。天海和美です。
今日、あるきっかけがあって2001年9月11日にアメリカ同時多発テロの時のことを思い出しました。
その時、私は環境と平和のNGOの東京事務局長をしていました。
クリニックの仕事もやりながら子育てもしながらの、ほとんど寝る暇もなく働いていました。
私にとって自分自身の生活とか、個人的なこととかにはほとんど興味がなく、、、、。
国際的なこととか、世界のこととかに関心がありました。(まだ若かったので未熟でした)
自分の世界は自分が作り出しているから私が諦めずにビジョンを持って活動したら世界が変わるんじゃないかと思っていました。
不可能なことなんてなくて、何でも努力したら可能だと思っていました。(今思うとお恥ずかしいです)
自分のやりたいと思ったことは何でもやってみたし、そのほとんどが実現していたと思います。
ただこれも私個人のことではなくてほとんどが人のためになることとか、社会に役に立つことというものでした。
ところが、、、、そんな時に9.11が起こりました。
私はその時、NGOのスタッフの一人がスイスの国際会議に出席したいと言ったのに、私はニューヨークの国連の国際会議に出席するように強く進めました。
その時、同時多発テロが起きて、そのスタッフとは数日間連絡が途絶えました。巻き込まれて死んだかもしれないし、怪我をしているかも知れないと思いました。その後安否を確認できて無事に帰国出来て幸いでした。
その後、アメリカがアフガニスタンに報復攻撃をし、私たちはいてもたってもいられずに難民の人たちを支援しようと募金活動を始めました。
1ヶ月で300万円くらいの募金を全国で集めペシャワール会に寄付しようとしたら寄付が集まりすぎたという理由で受け取ってもらえませんでした。
それで私は自分たちのNGOとしてアフガニスタン難民支援をすることにしました。
3年間の難民支援を行ったのですが、その間スタッフの一人がコレラに罹り命を落としそうになりました。
もちろん現地ではずっと米軍の空爆が行われていたし、山賊もいるしテロリストもいるのですからずっと生命の危険はありました。
イラク攻撃をアメリカがすると言った時もピースパレードを東京でやりました。
やったことを数えたらどれだけ出てくるだろう、、というありとあらゆることを実行しました。
しかし、その後、私は何年も深く落ち込むことになりました。
心がどんどん沈んでいきました。
こんなに命がけでみんなで私利私欲を捨てて頑張っているのに、何一つよくなっていないじゃないか?という思いが私の中で沸き起こってきました。
私は自分を責めました。何一つできない、、、、無価値な存在だと。
でもそれは今始まったことではなくて、私の中にはずっと無価値感があったと思います。
ある人に「まさか、君の夢は世界平和だなんて言わないよね?わはははは〜」みたいな、、、、。
私はみんな平和を望んでいるものだと思っていたのですが、そうでない人もいたのには驚きました。
その後、私にとっての暗黒時代がずっと続きました。
自分は何もできない存在で無価値で地球にいる資格がない、、、みたいな思いでした。
ちょうどその頃から大学での非常勤での講師の依頼が何件かきて、、、。
こんな自分に対する思いから何度もお断りしました。
しかし、その時私に依頼してくださった教授から言われた一言で引き受けることになりました。
「学ばなければならない人こそ、教える意味がある」というようなことを言われました。
別に立派だから教えられるわけではなくて、自分しか経験していないことがたくさんあるんだからとも言われました。
それから何年かして別の大学で新しく教える学科があり、その教科書を見て驚きました。
教科書には私が泣きながら参加していた国際会議とか世界サミットで決まった要綱が載っていて、その後の世界の流れが変わった様子が書かれていました。
私は本当に驚いてしまいました。それは歴史的な大転換のきっかけになるようなことだったからです。(私がやったわけではないです)
実際にその最中にいる時はわからないことだらけなのです。その成果の良し悪しもわかりません。
でも自分たちがやってきたことは後世に繋がっていく、、、、
今、やっていることが未来に繋がっていくんだ、、、と頭ではわかっていましたがそれを目の前で見ました。
10年、20年経ってようやくわかることもあるのだとわかりました。
以前の私はただひたすら努力すること忍耐すること勉強することしか知りませんでした。
自分に対しても厳しかったし、遊んだりリラックスすることは無駄だと考えていました。
そして何か、自分の使命とか役に立たないと価値が無いと思っていました(自分に対してです)
でもね、、、今は、全然違うのですよ。
全ての人は地球に存在しているだけで本当は価値がある。
特別なことなんかしなくても良いし。
ただ自分の内側を平和にして行くことが大切だと思っているのです。
外側の世界ではなく自分の内側の世界を深めること、、、。
楽しんだり、笑ったり、喜んだり、愛し合ったりすることはとても大事だと思うのです。
自分自身が平和で愛に溢れていると周りの人へもその影響があるとわかりました。
そして周りを変えるのではなく、変えられるのは自分だけだとわかりました。
その自分さえも変破らなければならないわけではなく、ありのままを受け入れれば良いと。
あとえ、今とても辛い状態だったとしてそれが暗黒時代だと思えるような時でも。
あなたが主人公の物語には続きがあるのです。
それは短い章にしか過ぎません。これから本題に入っていくのですよ。
その続きを書いていくのは自分しかいないのです。
暗黒時代の向こう側には虹の架け橋のある美しい光に溢れた世界があるのです。
ぜひそれを見てください。
それは自分にしか出来ない経験をしているのですから。
ただ生きていること。
それがあなたが生まれてきた一番の役割だから。