USAIDって?関係ないでしょ?いえいえ、私たちにも影響及ぼします
こんにちは。天海 和美です。
世界のどこか遠い国の話ではなくて私たちの身近なこと、平和で安心して暮らしていけるか?ということと繋がっているということについて。
アメリカ大統領にトランプ氏がなり、新しい政策を次々と発表し世界中の国や人々が混乱しているように思えます。それは良い悪いという事ではなくて、急激な変化は混乱するというのを目の当たりにしている感じです。
その一つにUSAIDという機関を廃止して職員は全員解雇で今までアメリカが世界の途上国などで行って来た国際支援は全て辞めて現地職員は即時帰国、解雇し今後アメリカは他国を支援することより経費を削減していくというものです。
またUSAIDは民主党に有利なことばかりやっていたり、メディアを支配したり、言論統制をして来たとかNHKにお金を渡していたとか本当か嘘かわからないデマが飛び交って日本でも一部で話題になっています。
私は陰謀論はさて置いて、、、超大国であるアメリカが国際支援、人道支援を一切止める、国連からも離脱する、国際条約も批准しないとなったらどうなるのか?ということです。
国内の税金が無駄に使われている、自国民の貧富の格差が広がっているから他国のことなんてやっている場合ではない、、、というと確かにそうだよねと聞こえは良いです。間違ってはいないですよね。
しかし、そうなった時、その後どんなことが起こりうるのか?なぜ今までそうやって来たのか?なぜ必要だったのか?ということは全く無視されているように思えます。
アメリカの内政なのにそんなこと言っても仕方ないでしょう?と思うかもしれません。しかし、それは私たちにとって未来の子どもたちにとって世界にとってとても意味があることでかなり危険なことだと思っています。
なぜなら、、、私たちの生活にも実は直結して来ます。
アメリカは世界一の国際援助国でもありました。世界の途上国や貧困地域に食糧や医療、教育などの支援をしたり、紛争地域や戦争している国の難民支援などもしてきました。
良い意味だけについて話すと、自分たちの力でどうにもならない時ってその国で起こりうることがたくさんあります。干魃によって農作物が全く収穫できなかったり、大規模な洪水や感染症の蔓延して(コレラとかチフスとかエイズとか)。
そんな時に食料や水、医療の支援は欠かせないものです。そんなの遠い国の話だ、、、と思うかも知れませんが実は身近な問題と直結します。
例えば遠いアフリカのザンビアという国で干魃が起きて人々が食糧難になり餓死寸前になったとします。そうなると人々は働けなくなり、モノの生産力も落ちて、物流も止まります。
日本はザンビアから銅を輸入していますから(日本では生産できない)から100%輸入に頼っています。コレができないと10円玉も作れないし、電気のコードも作れないし、鍋やヤカン、スマホの部品なども作れなくなり物価も高騰します。
実際ウクライナが戦争したことで日本も小麦をはじめとしてあらゆるものが値上がりしました。
なので国際的な人道支援は私たちの生活を安定させ、平和な世界を維持するという点で実はとても大切です。日本はアメリカに次いで多額の資金を提供していますが(内容は別として)実は自国の繁栄と安定のためでもあります。
私はかつてアフリカに行って現地を見て人生で最もショックを受けました。
ザンビアだけをとっても首都ルサカでは失業率が70%で、ストリートチルドレンが40万人もいました。
つまりお父さんは家族を養いたくても仕事がないから子どもたちはご飯をもらえないのでストリートチルドレンになるしかなかったわけです。
(ストリートチルドレンにパンを配給している様子・ザンビアにて)
根本的な解決も大切ですが緊急の支援はスピードが大事です。日本も東日本大地震や能登半島地震などすぐに対応が必要になる時が何度もありました。
アメリカが国際支援を辞めるとなると急激な変化が起こり、世界の不安定化が起こる可能性はあります。
世界の安定化のためには格差を無くし極端な貧困は病気の蔓延や治安の悪化にもなるので、ある程の援助は必要だと思うのです。
日本で例えるなら失業して或いは病気になってバイトも無い、お金も無い食べ物も無い借金が多額など追い込まれた人が増えれば、泥棒や強盗などが増え治安が悪く、犯罪が増えたりして危険が増して安心して生活出来ないというようなことです。
なのでそういう緊急時の場合はセーフティーネットが必要であり、それはその人個人だけでなく社会全体の秩序と安定のためでもあるのです。
長くなるのでこの続きはまた次回に。