一人の大切なことはみんなのために犠牲になるべきか?徒然なるままに

こんにちは。天海 和美です。

今日はちょっとエッセイです。時々何をブログに書いたらいいんだろう?って思うときあります。

迷うというか、悩むっていう方が妥当かな、、、、。

読者目線で喜ぶ物を、、、ってばかり考えているととても苦しくなる(笑)

だって人って欲しい物とか、考えていることとかってそれぞれだから。

なので今日は日曜日だから私の思った徒然なるままに。

昨日、タクシーに乗りました。

私はただ黙って外を眺めていたのですが混み合った狭い道のすぐ横に古いお墓がありました。

私はこんなところにお墓が?と思いよく見ると。

そこは駅前で車道のすぐ横にお墓があってそれと並行してケーキ屋さんのウィンドウと入り口がありました。

私は驚いて「こんなところにお墓が!」って言ったらタクシーの運転手さんが「あ、本当ですね。こんなところにあってもねぇ、、、もっと人の役に立つように他に移すとか、公共的に変えればいいのに」と言いました。

私は「それもそうだけど、、、先祖代々のお墓だし、50年くらい前まではきっとこの辺りも田んぼだらけで電車もなくて静かだったんじゃないですかね。

ご先祖様も静かに眠れないけどきっと地主さんとかも移さずに守りたいと思っているんじゃないですかね、、、、。」って言いました。

運転手さんは「まぁ、そうかも知れないけどここは駅前だし、人の役に立つように諦めた方がいいですよ。」と言いました。

私は「そうですね、、、でも、公共のためだからってなんでも取り払われたり、我慢しろっていうのはちょっとどうかな、、、、、。

今の沖縄の人たちは全国の人たちのすべての犠牲を背負っているでしょ。米軍基地だらけなんだから。町田だって座間キャンプとか横田基地とかの戦闘機がしょっちゅう低空飛行しているし。

あれだけだって迷惑だし、危険なのに沖縄の人たちはそれ以上でしょ?戦後からずっと、、、、、」って静かに言いました。

すると運転手さんは、一瞬沈黙になり、、、、(私には長く感じられた)私は一瞬、、、、やばい、、、右翼系思想の人だったかな、、、、地雷踏んだかな?と思いました。

長い沈黙の後運転手さんは「お客さん、、、そういう歴史とか社会とかに関心あるんですか?」って聞いてきました。

私は「関心、、、というよりか、、、だって現実にそれは存在しているわけだし同じ時代に住んでいるわけだから無視するわけにもいかないでしょ。」と答えた。

そしてまた暫く沈黙になりその人は「実は、、、僕は沖縄出身なんです。」と何かを告白するかのような重々しさで言いました。

私は、それは予想外な答えだと感じました。

彼にとっての故郷、沖縄への思いがなんだか辛そうに感じました。わからないけど、、、、。

無力感とか、罪悪感とか、諦めとか、、、、。

それでまたお墓の話になって。私が沖縄に行った時に知り合った人に沖縄のことをいろいろ教えてもらって。

お墓の埋葬の仕方とか、亡くなった人はお墓の中でミイラみたいにして1〜2年後に出して骨を水で綺麗に洗って骨壷に入れてそれから先祖と同じお墓の中に安置するとか。

そんな話をしたら急に運転手さんの声が軽く、明るくなりました。「お客さん、よく知っていますね〜。いや〜うちのお爺ちゃんの時まではそうしていましたよ。」と。

私はこの埋葬の話をよく覚えているのは、、、、。

沖縄ではこの役割をするのは身内と親戚の女性でするそうです。理由は「女性は神様に一番近い存在だから。」私の知人はそう教えてくれました。

沖縄では女性を尊敬しているし、神様に近い存在と思ってきた歴史があるそうです。

なるほど、、、、ネィティブアメリカンとか、アマゾンの先住民とかととても似ています。アイヌの人たちもそうだったのかも。

運転手さんはなぜ自分が沖縄出身だとすぐには言わなかったんだろう?とか、どうしてあの時、一瞬沈黙になってしまったんだろう、、、、と後になってもずっと気になりました。

彼は50代半ば〜後半くらいの年齢だったと思います。

長いものには巻かれろ、、、とか、お上のいうことに従わなければならない、日本中のためにはそうするしか仕方ない、、、、そんな思いがあったのかも知れません。

駅の真ん前にある古いお墓。バスターミナルのすぐそばで商店街の歩道の真ん中に鎮座する形に立っている。

でも、そのお苔むして墓石に刻まれた刻印からしても相当古いものだと思います。もしかすると江戸時代よりももっと前かも知れない。

時代はどんどん進んで文化も変わっていくし、人の価値観も変わっていく。

時代の流れによってどんな風に生きていくのが大事なのだろうか?とふと、、考えてしまいました。

答えはわからないけど、考えてみたいと思いました。

他にも書きたい記事はあったけど、、、、忘れないうちに、、、、。