自然の不思議・野生から教えられること

こんにちは。天海 和美です。

北方圏での植物はどう育つのだろう?
寒い地域での野菜の栽培はどうするのだろう?

ツンドラの原野いや荒野でも植物が繁栄しているのはどうしてだろう?と疑問を持っていました。

アナスタシアがロシアのシベリアの大地で野生の植物を食べて生きているというのを知ってますます興味を持っていました。

1万年前はシベリアとアラスカは地続きでした。たぶん北海道も。
だから植物が同じ種類のものがたくさんあります。

ツンドラ(永久凍土)の大地は土が僅か5cmか10cmしかないのにどうして植物が育つのだろう?って。しかも冬はマイナス40℃とか50℃まで下がるところでどうして耐えられるのだろう?といつも不思議に思うのです。

そんな訳で北方圏の植物、野菜や花などの研究施設の実験植物園に行って来ました。

アラスカ大学フェアバンクス校の付属植物園です。

気温34度のオレゴン州ポートランドから気温37度のカリフォルニアを経由してもうすっかり秋の黄葉の季節のアラスカ州です(笑)気温差20度でもうどんなに着こんでも寒っ!

いろいろな野菜を植えて毎日データを取っていました。
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意外といろいろな野菜が育っていてびっくり。

でも、トマトなど暖かい場所で育つ野菜はアラスカの寒冷地では栽培が難しいので土を高くしたり、土を温めたりする工夫が必要だと。

そして温室栽培や保温のための補助などについても書いてありました。

やはりケールは寒いところでよく育つようでした。

日陰のところと日向のところで実験しているのか?成育がまるで違っていました。

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スーパーで巨大なキャベツを見かけたことがあるのですが。
私はアメリカなので遺伝子組み換えとかでお化けキャベツを作っているのだと思って木無悪く思っていたのですが違っていました。

アラスカは緯度が高い地域なので夏至の頃は白夜でまったく夜も暗くならないのです。
地平線から太陽が沈まないから。北極圏では夜中でも昼間と変わらないくらい太陽は高い位置にあります。

なので日照率が高いので野菜や花は成育するのだそうです。

なるほど納得ですね~。

アラスカではブルーベリーやクランベリーなど実が大地を埋め尽くすほどどこでも大量に採れます。こういう果実をブラウンベア(ヒグマ)やムースやカリブーなどが主食にしているのです。

酷寒の大地なのですが実のり豊かでもあります。

野生種の果実の味は本当に奥深く、食べるたびに感動です。
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そして美しくて可愛い。

植物たちは美味しい味になって甘い香りで動物や鳥たちを誘います。

つまりできるだけ自分を食べてもらうため。

動物に食べてもらうことでその動物がどこか違う場所でう〇こすると、そこに新しく芽を出すことが出来るからです。種は食べられても消化されずに出て来るからです。

そうして実は動物たちに命を与え、自分たちは酷寒の大地に少しでも広がることを願って実になるのです。それが植物たちの子孫繁栄の戦略なのですね。

そう思いながら実や種を見ているとなんだかとっても愛おしい気持ちになりますね。

土を温めるための方法が書かれていました。
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この植物園にはハーブもたくさんあってここにいるだけでテンション上がりました。←私が変なのかも知れませんが(笑)

なんだかとっても居心地がいい場所でした。

ハーブ見ながら、、、思わず、、、ごくり、、、、としてしまいました。

泊まっていたロッジにはルバーブがたくさん育っていて、私もルバーブたくさん育てようと思いました(今年は芽がで無かったけど)

乾燥した酷暑の大地から酷寒の大地までの野菜や植物を見れてなかなか良かったです。