愛は響きあう・一人からみんなへ・マザーツリーが教えてくれた本当に大切なこと
こんにちは。天海和美です。
森の子どもたちのマザーツリーになるプロジェクトから5ヶ月経ってようやく一番お伝えしたかったことを書くことができます。
この続きは後ほど、、、と言いながらなかなか書くチャンスがありませんでした。
と言うよりも最も最善のタイミングで書くのだろうと思っていました。発酵と同じで熟成には時間が掛かるのです。
わたしがこのプロジェクトをやろうと決意して4年になります。思っているだけではなくて本気で実現する決意です。
このプロジェクトは釧路湿原のもともとある植生の苗木を植林し串と湿原の周りに森を作るというものでした。
失われていく森をなんとか再生し地球を癒しタンチョウや野生動物や植物を未来の子どもたちへ残すための森作りをしようと。
そしてそれに賛同して自分も一緒にやりたい!!と来てくださる人たちに本物の自然に触れてもらい喜んでもらいたいというものでした。
もちろん大自然の中にお連れして自分でみて触れて匂いを嗅いで味わってみて、音を聴いて、、、、
地元、北海道に住んでいる人たちにとっても初めての経験でした。
もちろん本州から参加する方々にとっては未知の体験であり驚きでした。
美しいものに触れ、、、、自然の営みを自分で感じることは予想を超えて衝撃的だったようです。
見るもの感じるもの全てが新鮮でした。
驚きと感動は全ての細胞を呼び覚ますようでした。
みんな言葉を失うほどに心が揺れ動いていました。
それほど大自然、、、ありのままの本物の自然はすごい迫力なのです。
道端や森の中にはたくさんの野草や山菜があり、それを採ってきて食べたりしました。
このマザーツリープロジェクトは写真家でありホテルオーナーでもある和田氏のご協力無くしてあり得ませんでした。
わたしが4年前に和田氏と話をしていた時になぜ自分は木を植えたいのか?今なぜ木を植えることが重要なのか?
そして私が木を植えるプロジェクトを来年はやることに決めました!と熱く語った時に「よし!じゃぁやろう!」と本気で言って下さいました。
その時点では何も決まっていなかったのです。土地もなければ何を植えるかも誰か手伝う人はいるのかも不明、、、、。
そこから何度も何度も打ち合わせをして下見をしていろんな人やいろんな場所を回って。
この時期はどこにどんな花が咲いていて、どんな山菜が採れるかとか。
見つけたらみんなのために山菜を採ってくれました。
私たちが最初から植えている木でエゾノコリンゴという北海道の原種のりんごがあります。
私たちはいつも苗木を植えるのですが和田氏は「みんなにエゾノコリンゴの花を見せてあげたいな〜」と言っていました。
今年は暖かい春だったので早く花が咲きちょうど皆さんが来ることに咲いていました。
そしてその花の香りをみんなに嗅がせてあげたいと木を捜し。
背丈を越えるブッシュの中に入り花を採って来てくれました。
その花を「これだよ〜!」と差し出しているところ(笑)
甘くてなんともいえない自然な香りがしました。リンゴは野生種は世界中からほとんど消えていて。
私たちが食べているのは明治以降アメリカから日本に入ってきたもの品種改良されたものなのです。
でも釧路湿原には原種のりんごが存在することを知りこれを植えたいと4年前に思ったんです。
だってアナスタシアの話の中にもリンゴの重要性が出てくるでしょ?
和田氏のホテルで美味しい夕食を食べて温泉に入った後、、、、。
和田氏に釧路湿原の自然やタンチョウ、野生動物の話をしていただいています。しかもボランティアで。
和田氏は写真家としてとても著名な方なのでツアーで団体の方やテレビや雑誌の取材がたくさんきます。
もちろん有料です。
世界的に著名ですから海外から和田氏の写真を見たくてたくさんの外国人が訪れます。
でも私たちのこのマザーツリーのプロジェクトに賛同しご協力をいただいているのでボランティアでやってくださっているのです。
本当にありがたいです。
そして私たちのために未発表作の秘蔵の写真をこの日だけ展示して見せてくださいました。
とても貴重な時間でした。
この写真を見た後、みんなで語り合ったのですが、、、、。
その時、感動のあまりこらえきれず涙が堰を切って溢れてしまった方々もいました。
私は写真を見ているだけで涙が溢れるのよ、、、、と言っていたのですがみなさんすごい感動していました。
それはただの写真ではなく魂を揺さぶる何かがあるから共鳴するのです。
和田氏の写真美術館が来年春にはホテルの隣に完成する予定です。みなさん素晴らしい癒しの空間でタンチョウの写真を見ることができるようになります。
マザーツリーの植林の前にはいつも和田氏と一緒に湿原に下見に行きます。早朝5時に出発です(笑)
役場の方達は私たちが植林しやすいようにクマ笹などを刈り込んで綺麗にしてくださっています。
下草刈りだけでも5日はかかるそうです。何しろ広大な土地なので。
そして毎年参加してくださって私たちど素人をサポートしてくださっています。
スコップとかカマとか植える道具は全部揃えて貸してくださっています。本当にありがたいです。
森林組合のみなさんも毎年苗木を発注してくださり、その後ここに運んでくださって植えかたも教えてくださいます。
こんな鶴居村の親切でやさしくて思いやりに溢れた方々のサポートがあることで私たちのプロジェクトは成り立っています。
もちろん苗木は私たちのプロジェクトから拠出していますし、全員ボランティア参加です。
この場所にこれないけれどマザーツリーとして参加したいと思ってくださる全国の方々も一緒に参加しています。
それで今年、ふと思ったんですが、、、、ここでこうして私たちが自然の中で癒され、タンチョウを見たり美しい風景を見たりできるのも祖先のおかげではないかと。
それで和田氏にこの土地の開拓者や村の方々のことをお聞きしました。
和田の祖先は100年以上前に富山県から入植し鶴居村を開拓した人たちです。
それで当時開拓で本州からこの地へ入植した人たちは大きな御神木に守られていて、いつもその周りでお祈りをしていたと話してくださいました。
私はすぐにそれが鶴居村のマザーツリーだと直感して、その木にご挨拶したいので連れて行ってくださいとお願いしました。
そこには本当に力強いオーラを発するマザーツリーがありました。私は心がとても震えました。
この地で私たちがこうして生きていられるのも全て祖先のおかげだ、、、、と心から感謝しました。
その後この地を守ってくださっている神社に連れて行ってもらい、ここでも感謝のお祈りをしました。
このことは今回の「森の子どもたちのマザーツリーになるプロジェクト」をするにあたり、私の中でとても深い気づきになりました。
私たちの祖先が生き抜いてくれたから今、私たちが今ここにいる。
この鶴居村を開拓した祖先にも、ずっと生き抜いてきた全ての祖先にも心から感謝したのでした。
と、同時に私たちも未来の子孫から尊敬され、感謝される祖先にならなければと。
「あ〜あの時ずっとずっと昔、おじいちゃん、おばあちゃんよりももっと昔、、、、、
あの人たちが木を植えて森を作ってくれたんだよね〜。ありがたいね〜」って言われるように私たちはならないといけないのです。
美しい緑あふれる地球を子孫に残したい。子孫にも喜んでほしい。
私たちは早くそのことに気づいて行動を起こさなくては間に合わないのです。
プロジェクトが終わった翌日残っていた方達にその話をしたら。
「ぜひ、その木に会わせてください。私たちも鶴居村の祖先のみなさんに感謝したいです」ということになり一緒に行きました。
鶴居村のマザーツリーの前でみなさん一人ひとりが感謝の祈りをしていました。
そのうちもうみなさん、涙が溢れて止まらなくなりました。号泣、、、、。
「このプロジェクトに参加している本当によかった、、、、、自分にとって大切なものがわかった」とおっしゃっていました。
私も本当に感動しました。
そう、その時も御神木の上を見上げたら彩雲が現れていたんです。(スマホではよく見えませんが。本当に美しかったです)
その後、神社にお参りに行ったら地元の方に出会い、この神社について詳しくお話ししてくださいました。
私が最初に願った木を植えて森をつくること、、、、。
それを決意して動き出したのが4年前、、、、それから毎年全国からみなさんが集まって森づくりをしてくださりこのプロジェクトに参加してくださるようになりました。
3歳のお子さんからゴールデンエイジの方々まで。
そして大人は子どもたちからたくさんの気づきを与えられています。
子どもたちは未来のこと世界のことを真剣に考えて行動する大人たちがいることを目の前で実際にみます。
きっとこの子どもたちは大きくなっても大人や世界を信頼できるようになると思うのです。
また私たちは忘れてしまった子どもの純粋な想いに気づかされ心の中にそれを取り戻していきます。
私たちは大地に苗木を植えただけでなく、、、、、
一人ひとりの心の中に愛の光を蘇らせ、その光を周りへとひとつ一つ繋いでいっているのだと思いました。
最初は小さなロウソクのような光。それが人から人へ周りに広がっていくのです。
このプロジェクトに参加していなかった人にも、今、この記事を読んだことであなたの心の中にもこの光が灯されたのです。
どうぞあなたの中にある光をイメージして感じてみてください。
その光は絶えることなくこれからも輝き続けるのです。
そしてその心の光、、、、あなただけが持っている心のともしびはいつか誰かの心にも光を与えるのです。
だって私たちはそうやって祖先から光を受け継いできたのですから。
すべては繋がって宇宙に共鳴しあっています。