魂が喜ぶために・厳しさもいつか乗り越えるから

こんにちは。天海 和美です。

アラスカでの時間は大人も子どもも日常とはちょっと違った感じになります。

私が行っている北極圏の村は常時住んでいる人が10人ほどしかいなくて、あとは季節ごと働きに来る人とかだけです。

だから小さなコミュニティーなので何でもわかります。村にはお店は1軒もありません。ロッジが雑貨屋さん替わりになっているだけです。

そんな究極の辺境の場所ですが物好きな人たちが世界中から訪れます。

ある時スタッフで働いていた若い女性はボスニア紛争で難民になりフランスで難民として暮らし、その後アメリカの大学に留学し卒業後アメリカで働いているという人もいました。とっても美しいけど逞しかったし良く働いていて。

紛争を生き抜いてサバイバルし、他の国でなんとか生きようとしてきたのだからそこはすごい強さがあると思います。

日本人のような弱さみたいなのが無くて「生き抜く!」っていう感覚でした。人間は生まれたり育ったりする環境で随分と在り方が違ってくるんだろうなぁ、、、、って感じました。

こんな小さな村のロッジなのに世界を凝縮したような感じだな、、、といつも思います。

そして北極圏に来ると大人も子どもも元気になります。

ここへは道路が無いので飛行機で来るか?凍ったツンドラの大地をスノーモービルとか犬ぞりとかで来るか、凍った川の上、アイスロードと言いますがそこをオフロードの車で来るかしかありません。

ただ川の氷が解けて車が沈没することもしばしばあります。

今回、お父さんと子どもがスノーモービルで来ました。びっくり!しかも、途中子どもたちに運転させて来たというのです!

2家族なのですが子どもは小学校3年生くらい。到着した時、みんなに拍手で迎えられとても誇らしげでした。

やり遂げたという自信と達成感、、、、なんだろう、、、彼らの魂がとても輝ているように見えました。

すごく美しいというかこんな目をした子どもたち、、、日本にいるだろうか?って思いました。

きっと思いっきり楽しいことをしている時の子どもの目ってこんな感じなんだろうなぁ、、、って思いました。

そしてね、大の大人で普段はひきこもるほどの人付き合いの苦手な口下手な人もこんな風になってしまいます。

これは彼の気持ちをそのまま表していますが、こんな気持ちになったりジャンプしたりするのは人生で初めてらしいです。

彼はスタッフですが北極圏から戻るとまた元の人嫌いの内向的な自分に戻ってしまうそうです。

みんな陽気で細かいことは気にしないし、おおらかに生きている感じですね。それが自然と調和することなのかも知れません。


(これは北極圏の上空をセスナ機で飛んでいる時です。パイロット陽気です)

「なるようになるしかない」

今、もし大変な状況だったとしても諦めずに自分に「フレ~!フレ~!自分!」ってエールを送ってあげてください。

その厳しい寒さにもいつか春になり。

そして安らぎの時間が必ず訪れるから。