マザーツリーの癒し・北極圏ツンドラの森

北極圏からこんにちは。天海 和美です。

今年のアラスカは異常気象のようで2月はほとんど雪が降っていてこんなに雪が降るのは記録的だそうです。北極海が0度を上回ったとニュースで見ましたが内陸部は海辺と違って氷の世界です。

今回は少し北極圏の様子について書いてみたいと思います。

上から見たツンドラの大地が広がる北極圏はこんな感じ。時々見える黒い点はブラックスプルースの木です。

マイナス50度にもなるような気候の中で生きているのですからすごい生命力ですね。僅か直径10センチくらいの木でも樹齢100年以上で、ちょっとした高さ、、、といっても7~8mくらいかな、、、、それで樹齢300年くらいだそうです。

この前、ロッジのオーナーが話していたのはブラックスプルースの木の中で少し高い木がツンドラの中に根を張っていて、その周りにある木たちはその根から派生しているらしい。種でなくて根で増えるそうなので。だからその木がマザーツリーなんだな、、、、と思って見ていました。

(北極圏のツンドラ大地に生きるブラックスプルース)

だからツンドラの大地でブラックスプルースを見るとどれがマザーツリーだろう?って気になります。

逆に言うとマザーツリーが無くなるとその辺り一帯のブラックスプルースも消えるのだろうな、、、と。

でも何千年かの間、この酷寒の大地でずっと命を繋いできたのだからやっぱりすごい生命力だと思う。

そしてこんな不毛のように見える大地にもいろいろな動植物が生きている。

ある時、ブラックスプルースの森を散歩していたら小鳥の囀りが聴こえて来て。

声のする方を探したら木の上に小さな小鳥が2羽いました。名前はわからないけど小さな小鳥で。

その小鳥たちはこんな寒い冬の日でも空を飛んでいるんだ、、、、と驚きました。そしてブラックスプルースの松ぼっくりみたいなのを盛んに突いて食べていました。

私はその愛らしくも逞しい姿にとても感銘を受けました。寒くてもこうして元気に生き延びているんだな、、、、と。

私はこの何もないツンドラの大地の中にある美しさや強い生命力や神秘さをいつも感じます。

今回の森のお散歩は犬ぞりに乗って走りました。ちゃんとプロのマッシャー(犬ぞり操縦者)が付いてくれます。

今まで乗っていた犬たちは今年ユーコンクエストという有名な犬ぞりレースに出場の為にいませんでした。

このレースはとても有名な国際レースで出ること自体がとても難しく出られるだけでもそのマッシャーは誇りを持ちます。

世界一過酷なレースと言われていて酷寒の真冬の原野を1600キロ犬と走り続けます。大体青森から下関位の距離らしい。

今年はフェアバンクスを出発し半分の地点がカナダのドーソンでゴールがホワイトホースというのを知ってびっくり!!

昨年8月にフェアバンクスから車でカナダのドーソンまで行きましたがもううんざりするほど遠かった、、、、。7…8時間かかっていったような、、、。

それを犬ぞりでってとんな過酷なんでしょうね。でももしかしたらマッシャーは寒さとか感じなくて恍惚状態かも知れませんね。

アラスカでは犬ぞりレースが超人気で野球とかフットボールの選手よりもスーパーヒーローですね。

以前ここで修行をしていたマッシャーは初めて会った時は20歳くらいだったかな?スイスから修行に来ていて遂に犬ゾりレースに出られるそうです。

何日間もほとんど寝ないで走るレースなので相当大変みたいです。だってアラスカの端からカナダまでですからね、、、。

でもあの犬たちは走るの好きだったからきっと喜んで走っていると思います。


(今回の犬ぞりマッシャーの二人とリーダー犬たち)

犬ぞり、癒されるんですよね~。犬たちのワクワクパワーとブラックスプルースの森を駆け抜けるあの空気感、、、、。

癒されます。

あ、そうそうこれって遠隔ヒーリングの一つとしてやっているんです。私自身がシリアスになって頑張ると良いエネルギーが出ないので、私自身がワクワクして喜びのエネルギーでないと良いヒーリングが出来ないのですよ~。

そんな訳でたくさん喜んで楽しんで笑って、、、癒されました。

北極圏の話は続きます。(過去記事を調べたら北極圏の写真はほとんどアップしていないですね)

神秘のベールに包まれていますね(笑)