森の子どもたちのマザーツリーになるプロジェクト7年目

こんにちは。天海 和美です。

「森の子どもたちのマザーツリーになるプロジェクト」の午後はメインイベントについてです。

今回は植林地の草刈りと苗木たちのお世話をして来ました。

まずは始まりのご挨拶とお祈り。

今回は「持続可能な漁業を目指す漁師」の林さんが標津町から参加してくれました。

森を守り、森を育てることは、川を豊かにし、海を豊かにして魚や貝を育てる養分を海に流してくれるから漁師さんたちにとっても森はとても重要なのです。

林さんは森が作る水がとても大切だということを話してくれました。

標津町は鮭マスの漁場として有名で江戸時代から将軍様の献上の鮭はここで獲っていたそうです。それほど美味しい。

そして今は鮭を人工孵化させて川に放流しています。

ところが昨今、川の水が少な過ぎて鮭の放流しても川底が出そうなくらい水が少なくて放流もできなくなって来ているそうです。

あと数年したら完全に鮭の稚魚は放流できなくなるだろうとみんなが心配しているそうです。

理由は川の上流部の森の木が切られ、農地になったり禿山になったりしているために山に水の保水力が無くなってきたからだそうです。

そうなんです。いくら雪や雨が降っても森が無くなると自然の力での保水力は無くなり、水は一気に川に入り、コンクリートで護岸した川は水が一気に下流に流れてしまいます。

崖崩れや川の氾濫、下流部の洪水も発生しやすくなります。

山に水を溜めておく木がないから山肌は削られて土が川に流され海が濁り魚や貝も死んでしまいます。

そういうことに林さんは気づいていて、いろんな方面から持続可能な漁業に取り組んでいます。

そんな人が獲る魚ですから味もとても美味しいのです。

「持続可能な未来を目指す酪農家」の山本さんも中標津から来てくれました。山本さんの牛乳は「養老牛放牧牛乳」と言ってオーガニックでとても美味しいです。

みなさん、本当に地球の未来を考えて行動しているそんな方たちばかりが集まっています。

そして山を守りみんなの為に尽力する仏のような和田さん。何でもできるスーパーマンです。(タンチョウの写真家としても有名です)

1本1本苗木のプロテクター(鹿に食べられないように)を開けて中をチェックしていきます。枯れた枝や葉っぱを取り除いて。

オーガニック酪農家を日本に増やしたい!と行動する獣医師の高崎さん夫婦も参加してくださいました。

高崎さんは奥さんが昨年も参加されて「とにかくあの感動は素晴らしかった!」と言い続けて来てご主人は1年間待ち続けてようやくこのイベントに参加することができました。もう感動しまくりでした。

ここは植林した場所が広いので草刈りは1日で終わらないだろうなぁ、、、と思っていましたがみなさんの動きが凄くて、あっという間に終わりました。

そして、この場所にもようやく「森の子どもたちのマザーツリーになるプロジェクト」という看板が建てられました。

みんなでおやつを食べながら休憩。私が作っている”ワイルド・ハーブティー”を飲んでもらって何が入っているか当てるクイズをしました。誰も正解者はいませんでした。とても身近な野草・薬草です。

大空の下で、身体を動かして大地と繋がり、風を感じ、汗を流す。

みんなと一緒に心を一つにしながら森を作るため、自然を守るために働くのは充実感があります。

だってみんなお金のためじゃなくて「愛で動いている」のですから。

なんかねー、終わった後は不思議な一体感で森の子どもたちのファミリーだなーって感じがしました。

お茶を飲んで一息ついて、次へGOです。

ここからがたた楽しかった。

 

つづく、、、、