生きるために最も大切なもの知っていますか?
こんにちは。天海 和美です。
昨日の記事の続きです。
私はマザーツリーと話してから阿寒を後にして、東京に戻る時、私はバスに乗って名残惜しげに森を車窓から眺めていました。
美しい朝日が森の中に差し込み、残雪と木のモノトーンのコントラストがとても美しく、、、、
4月なのにまだこんなに雪が残っているんだな、、、と。
木の周りからは雪が解けて枯れ草や土が見えていて。
木の周りの残雪がまあるく溶けていて、そこから小さな水の流れが出来ていました。
その小さな水の流れが集まって、小さな小川になって、それがまたいくつも集まって大きな阿寒川という透き通った渓流になっていました。
私はそれを見てハッと!しました。その瞬間に胸の鼓動が高鳴り、熱くなりました。
そうだ!そうだったんだ!私たちを生かしてくれていたのはみんな森だったんだ!とその時わかりました。
森はこうして雨や雪を受け止め、それを大事に持っていてくれます。
森の土はフカフカのスポンジみたいになっていてたくさんの水を保ってくれ、少しずつ流して川に注いたり地下水へと溜めておいてくれます。
森の木たちが作り出した水蒸気で雨雲を作り雨を降らせ私たちに恵みを与えます。
砂漠には木が無いので雨が降りません。川もありません。
水が無ければ生命は育たないのです。
森があって葉っぱを落とすのでその栄養分が海に流れ魚たちに豊富な餌を与えます。
北海道の魚が美味しいのは北海道の道東に大自然があるのとロシアのシベリアがほとんど手付かずの大自然で森が豊かなのでその栄養分が海に流れ、流氷と共に流れてくるからです。
森は魚たちも育てます。
そして森の木々はたくさんの植物や鳥や虫や動物たちの生命も育てます。
森が無くなったら住む所も餌も無くなるからヒグマだって困って町に出てきます。本当は森の中で暮らしたいのに。
森は大気も循環させて私たちの健康に良い空気も作ってくれます。森に行って深呼吸するだけでみんな元気になります。
そして木は私たちに家を与え、トイレットペーパーを与え、本を与え、家具を与え、燃料を与え、山菜や木の子や木の実を与え、肉を与え生命を育んでくれています。
水が無ければ私たちは生きていくことはできないのです。
そして大事なこと。
森は土から栄養を奪って育っているわけではなくて。
天からの生命エネルギーを自らの体を通して地球に与えているのです。
だから森の木が無くなると地球がエネルギー不足で弱ってしまったり暴走してしまうのです。
私はどんどんと過ぎ去っていく森の木々を見ているうちに、大切なことが私の中に降ってきた感じでした。
なんてことだろう!
私たちは森に生かされていたんだ。
生きていくために絶対に必要な呼吸(酸素)も水も食べ物も家もみんな森が与えてくれていたんだ!
そう思ったら涙が溢れてきました。
頭で知識として知っていても何もわかっていなかったんだ!と気づきました。
その頃、東日本大震災が起き他直後で東京では水が買えませんでした。
ペットボトルの水はスーパーから消えていました。お店で僅かに売っているペットボトルの水は赤ちゃんがいる人だけが買えました。
東京の水道水からは福島原発からの放射能が検出されていることをみんな知ってしましたが、それを飲むしか手立てがありませんでした。生きるために、、、、。
そんな時、大自然の森の中で本当に水はどうやって作られているのか?を目の当たりにしたのです。
森は巨大な水工場でした。何の機械も人手も要らない神様からの贈り物がそこに存在していました。
私は魂が揺さぶり起こされる感覚でした。
もう涙が止まりませんでした(バスの中なのに)
人間が生きるために必要なものは全て森が元になっているんだ、、、、。
そして東京には生命を育むもの、食べ物を生産する場所もほぼ無い、、、と思いました。
私にはもう東京は無機質な幻にしか見えなくなりました。
やっぱり森を守らなくちゃ。そしてあらゆる所に森を再生しなくちゃ!
その時、そう決意しました。
今から11年前の東日本大震災の直後でした。